釣りあげたGT(ろうにんあじ)を貰ったから・・・と義姉に刺し盛りを頼まれた夫。釣り人達の憧れの魚も、さばいちゃったらただの白身のお刺身ですね。
さて、宮古島へ3回目。ポークランチョンミートも3回目のお客様。
今回はのんびりしに来ましたとおっしゃっていました。
でもね。でもなんですよ。皆さんそうおっしゃいますが、そこにあまりにも奇麗な海があるもんだから、結局あちこちの海には行きたくなっちゃいますよね。それは仕方がないことです。宮古の海は罪な奴。一度見てしまったらもう最後。虜になってしまうこと間違いなしですね。
今回も「最後の夜に一緒に飲みましょう~~!!」と前日からお誘いを受け、楽しい時間を共有させていただきました。3回目ともなると、どんな「呼び名」がつけられているのか気になっていたようです。でも、どれもハズレ!!
本人たちが想像もできない「呼び名」を付けていたことを告白させていただきました。
「は~~ら~だたいぞうです!!」さん。
ちょっと長い呼び名です。しかもこれ全部が呼び名。メロディーもつきます。
ですから、予約が入った時も夫と「は~~ら~だたいぞうです!!さんから予約が入ったよ。」というような面倒な会話になります。
ご主人の下の名前が「大蔵」だというだけの理由です。
また、お待ちしていますね!!は~~ら~だたいぞうです!!さん!!
それでは毎度おなじみのポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KICHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。
朝食の一例です。
お店ではなく宿なので、特にメニューをたくさん考えておく必要はないのですが、連泊の方に毎日違う料理を提供したいので、試作品は随時いつでも作っています。(料理担当は夫です)今回はロールパンサンドの試作を作りました。あなたはどれがお好みですか?
夕食の一例です。
宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。宿泊予約時にお申し込み下さい。
お食事は海に面したテラスのカウンターでお召し上がりいただけます。
ここから眺める景色が私は大好きです。
ポークランチョンミートは島のメインの港内に建っていますので、様々な船を見ることができるでしょう。停泊中の船や、
その先に浮かぶアジア最大級の豪華客船。
その迫力たるや、まるで動くデパートです。
海の手前には船の駐船場もあります。
持ち主が天国に行っちゃった船は、暗くなるとそのシルエットで存在感をアピールしています。海の中の沈船のように。
ビーチ側の海には高校生たちの練習船が浮いています。夕方には子供達の遊び場と化します。
沈みゆく夕日と反対に天を目指す飛行機が空のキャンパスにまっすぐな線を描いていく様を眺めるのもいいものです。空の奥行きを感じることができるでしょう。
夕日の絶景を見逃すまいと、自転車を猛スピードで走らせる人の姿。
彼が求めていたものは、これですね。きっと・・・。間に合ったでしょうか?
テラスには小さいですが望遠鏡を置いています。レンズ越しに真向いのイラブティー二島がすぐ近くに見えます。どうぞ覗いてみてくださいね。
景色を眺める・・・・ただそれだけのことですが、心に何かがチャージされていくことと思います。
非日常を思う存分味わってくださいね。
静佳日記 *********
島では、市内を離れるとすぐに何もない道が延々と続く。
何もないからこそ、ついつい空に目がいってしまう。
山がない島で山のように見える暑い雲や、
鷲のようにとがったくちばしの雲。
ある日、ドライブがてら田舎の方へと買い物にでかけた。
運転している夫が唐突に口を開く。
「この道順は、子供の頃に保良のおばあの家に行っていたのと同じ道順なんだ」
保良のおばあは96歳まで元気だった。まだ小さかった孫(夫)たちには究極に怖い存在。悪さをすると、キセルでコンっと頭を叩かれたそう。彼女が他界した後、宮古のおばあひでちゃん(その娘・夫の母親)がその座を継ぐはずだったが、ひでちゃんは怖くない。子供達を乗せて妻の実家に足しげく通った真面目な義父もすでに天国へ旅立っている。当時から街灯がなく真っ暗闇だった道のりで、助手席のひでちゃんが「左よ~~~~し!!」と指さし確認すると、「了解です!!」と義父が応え、少年だった夫は「なんて仲がいい夫婦なんだろう」と思っていたそうだ。
ゲームなんかは勿論ない時代に、通り過ぎる対向車の数を一から全部数えていくのが保良までの道のりの子供達の楽しみ。
宮古に帰って来てから、フラッシュバックする子供の頃の宮古の想い出を夫は頻繁に私に話すようになった。特に昔と変わらない景色に遭遇した時、それはやや興奮気味になる。
そんな物語を楽しんでいると、目的のスーパーへと到着。
夫がまず初めに向かったのは総菜コーナー。彼の大好きなソーセージの天ぷらが山盛りに積んである。勿論、私が追いついた時にはすでに彼のかごの中に入れられていた。それは彼の買い食いベストの上位にランキングされている。
そして、お刺身の種類の多いこと。市内のスーパーではこんなに並ばない。
あかにし貝と表示してあるパックは価格シールには「味付けサザエ」と書かれていた。まあ、似たようなもんだけれどこの感じが宮古っぽい。
焼だいず!??カレー味!??おつまみにそそられる~~~~。
出口にはコンサートのポスターが・・・。
帰りに寄ったいつものお店では牛さんが横たわり、
ドナルドがうずくまっていた。
おまけにウミガメまでもいるではないか。
なんでも売っている。
そんなことで驚いている場合ではない。家の隣の公園には夫の先輩がヤギを散歩に連れて来ていた。初めて見るヤギの散歩風景。
この島にいると「普通」という言葉が色あせていく。
マイペースで生きようね。