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静佳の大冒険

数年前にいらしたお客様。今回で3回目になるのでしょうか?

私達より少し年配のご夫婦ですが、いつもとてもアグレッシブに宮古島を楽しんでおられます。シュノーケリングもお手の物。どちらかというと若い人向けなイメージの宿&食事ですので、お気に召して頂けるかな?と初めの頃は心配していましたが、リピートして頂けることが答えだと思っております。

今回は、チェックアウトの朝に私が持病の検診日だったため最後のお見送りが出来ず、代わりに夫が少し話をしたそうです。あとで夫から聞いた話ですが、PLMのつくりが良くできている!!とお褒め頂いたそうです。「その関係の仕事をしている」そうで、お仕事がら気になるみたいです。建物を褒めて頂くのは、実は私にとっては物凄く嬉しいことなんです。本当に考えて考えて考えて造りましたし、建てた後も、考えて考えて考えて手直ししていますから。特に海に入った後の動線は自信をもってお勧めできます。私自身が毎日パイナガマビーチでシュノーケリングをしに海に入りますから、一番使いやすい動線を心得ています。それをお客様の動線にも取り入れました。シャワー室の前に着替えとバスタオルを置いていくスタイルも、私が海に行く前に必ずやっていることです。シャワー室へ入る前に道具や体の砂を洗い流せる洗い場があるのも全く一緒。これはこの上なく便利です。洗い流している間、もう一度海を眺めていられる環境も同じ。「ああ~~やっぱり海はいいなあ~~」と、今まで入っていた海の余韻にうっとり!

というわけで、私のように海が好きな人にとっては心地よい造りになっているはずです。もう何度も言っていますが、PLMの全てが「海」を主役につくられています。それに加わる空と風。スパイスに美味しいごはん。私にとっては理想の宿です。皆さんにとっても満足していただける宿であって欲しいと願っています。

さて、話がそれてしまいましたが、このご夫婦もご多分に漏れず目の前の桟橋へお散歩に出ていかれていました。(ここを知っているリピーターさんは本当に100%そうします。だって最高の場所ですからっ♪)とても仲良しの後ろ姿が微笑ましいシルエットでした。私はこの光景を宿から見るのが大好きです。心が満たされます。

来年もまた、お待ちしています。その頃にはコロナの束縛が無くなっていれば良いのですが・・・・。

さて、宮古で一番有名なとんかつ屋さんへ義母を連れてランチに行ってきました。私はビール!!!と言いそうになりましたが、今はコロナの影響でないんですよね~~。残念!!!!!!

それではPLMのお食事のご案内です。

地魚のカルパッチョ
韓国風宮古ソバ

一人旅でいらっしゃるリピーターさんとはよく夕食をご一緒します。夕食をご予約される際にご希望であればおっしゃってくださいね。(他に食事の予約がある時は無理な場合もありますが)

夕食はサンセットタイムに設定しています。

静佳日記 *****************

その日は、いつか行ってみたいとずーーーーっと夢見ていた海へ冒険をしに行くことにした。そんな場所が宮古には数えきれないほどある。

道中、飛行機を見つけてはしゃぐ。昔から飛行機を見るのは好きな方だったが、島は特に低空飛行なのでテンションが上がる。東京に住んでいる時に見た飛行機の忘れられない最高のシュツエーションがある。橋の上をジョギングしている時にプリンセスプリンセスの「世界で一番暑い夏」がイヤフォンから流れ、頭上をセスナ機が飛行。心が天までジャンプした。

今でも、この曲は私の中で最もテンションが上がる大好きな曲の中の一つだ。

そして、そのテンションのまま海へ到着。

海へ着くと余計なことはしない。目的は一つだから。

いつものポイントは無視をして、その日の目的の場所へと一気に進んだ。

「どんな海の中の景色が見られるのだろう。」

ワクワクした気持ちは「世界で一番暑い夏」の歌詞と同じ。きっと私はいつもこれを求めているのかもしれない。

はやる心を抑えつつ、途中で寄り道をしたのも、矛盾しているが「そこ」に早く着きたいようで着きたくないから。寄り道といってもいつもならメインになる場所。

お~~~~~~っと!!とうとう来てしまった「底なしさん」

ちょっとこわい。ニモの映画でお父さんが「珊瑚から出たらだめだよ」と言っていたのがすごくよくわかる。割れ目がいくつもあり、その中を恐る恐る覗いてみた。

数えきれないほどのミニミニテーブル珊瑚たち。

なんというか、私の知識の中ではこれを表現する言葉がみつけられない。不思議な世界へ入り込んでしまったような感覚。初めは「こわい」から始まったこの冒険は次第に「すごい」に変わっていった。

私よりも勇気がある友人はすでにこの不思議な世界に吸い込まれていっていた。

神様の貝も見つける。

ふと海から顔を出すと、飛行機が飛んでいくのが見えて、大きく手を振った。誰かこっちを見ていてくれたらいいなぁ~~。そんな気持ちでいつも手を振る。

ところが・・・。

「海の中で手を振るのは、助けて!という意味なんだってよ」

そう友人に言われ、慌てて海に潜った。潜ったら余計に溺れていると思われるのに、隠れてしまえ!!という悪知恵が働いたのだろう。

誰かこっちを見ていてくれたらいいなぁ~~なんて、とんでもない話だった。

そして、気を取り直してその先の未知の世界へと再び冒険は続く。

to be continued・・・・・・。

明日から通常?

台風のインファちゃんは本当に厄介でした。ノロノロするだけでなく、あっちへ行ったりこっちに向かったり・・・・。結局、ものすご~~~~く対策&準備をしたのにもかかわらず、殆どそよ風の印象しかありませんでした。でも、やはり被害は多少出ています。停電も多かったみたいですが、PLMは珍しく停電もなし。肩すかしのような台風はやっと遠くに行ってくれました。今日一日は後片付けでてんてこまい。もう、疲れ切ってヘトヘトです。静佳の花壇「しずかだん」の植物達は全滅を覚悟していましたが、半分は無事。植物の手入れはもう明日にします。結構時間がかかりそうなので・・。旅行を計画していた観光客の皆様はお気の毒でした。でも、仕方がないですね。自然は読めないし、逆らえません。それに台風の恩恵もあるんですよ。自然界では。悪いことばかりではないんです。

それにしても、台風のおさまりかけの海の色って遠~~~くの方がクリームソーダみたいで綺麗なんですよね~~。テラスの片づけをしながらずっと見てました。これが見れるのも特権かな?

さて、少し前になります。いつものお客様。もともとはそれぞれ別々でいらしていたのですが、PLMで同じ日に泊まって知り合って・・・。その後、地元でご飯に行ったりと交流を続け、ついに宮古旅行を一緒にする仲になりました!!こういうのっていいですよね~~。

何故かPLMの常連さんはみんな「目の前の桟橋」が大好きです。(あ!だからPLMも好きでいてくれるのかな?)みんな必ずここに座りに行きます。

まあ、そういう私も大のお気に入り場所なんですけれどね。本当に素敵な場所なんです。

そして彼女たち、サプライズのプレゼントまで用意していてくれました。私達の結婚記念のお祝いです。なんて優しいの~~~~!!

朝食の時間には目の前に大きな虹も見れました。

さらに驚いたことに、密かに進めていたらしい「宮古移住計画」を告げられ、私達もびっくり。二人が来てくれたら楽しいだろうな~~。夢に向かってまっすぐに突き進んでくださいね~~。

さて、15歳で東京に出て中華屋にお世話になってから、永年、チャーシューを作り続けてきた陳さんが、今回、彼の中での最高傑作を生みだしました。

ラーメンを作るのがもっと楽しくなったようです。

チャーシュー丼のお弁当にしたり、

おつまみチャーシューとしてお任せ料理に登場させたり・・・。

今は、新しいラーメンスープを開発中です。(まだ内緒!!)中学生の頃の彼の夢だった「大人になったらラーメン屋さんになりたい」は最も彼らしい形で次々に実現していっています。(東京での自身の居酒屋でもラーメンは常にメニューに入っていました)さらに最近新たに加わった夢「おじぃになったらパン屋さんになりたい」も少しづつ、少しづつ一歩一歩進んでいます。本当に毎日毎日、研究熱心です。「小、中学生の時に全く勉強をしなかったから、まだまだ勉強の余地が残ってる」が彼の口癖です。本日初めて「食パン」の販売を試みたところ、すぐにオーダーを頂き、もう嬉しそうな顔ったら・・・・。この気持ちを忘れずに・・・・。

一斤半750円(税別)オーダー制です。

ポークランチョンミートはどんなお店にも様変わりできるようにと考えて建てました。舞台は揃っています。これからも生まれてくるであろう沢山の夢を全部叶えるまで元気でいないといけません。(あ~~~永遠の命が欲しい~~!!)

最後に、ポークランチョンミートが提供するお料理のご紹介をしましょう。

宿泊の方は朝食と夕食を、それ以外の方は3500円(税別)のお任せコースか、今はテイクアウトディナーも5000円(税別)から承っております。コロナの状況が読めないので大変な時期ですが、そのお陰で新たなチャレンジも沢山生まれました。皆様もどうぞ日常を「楽しんで」お過ごしください。

※オリンピックの開会式をまじめに見てしまったので、なんだかこんなブログになってしまいました。(笑)すごく良かったなあ~~~あの青い地球!感動!

長くなったので静佳日記は今日はお休みです。

迫りくる台風6号!!

台風が久し振りに宮古島へ訪問される模様です。台風6号ちゃん。その名も「インファ」だそうです。マカオがつけた名前です。インファちゃん!!どうぞお手やわらかにね。さあ、体力勝負です!!!!片づけを頑張らなくっちゃ!!ご旅行を楽しみにしていた皆様には本当にお気の毒ですが、自然には逆らえません。受け入れるしかないんですねぇ。

そして私事ですが、先日、コロナのワクチンの1回目を打ってきました。集団接種会場でしたので、ものすごい人の列ができていました。色々と不安もありましたが、え?というくらい痛くもなく終わりました。こんな簡単なんだ~~~。夜から少しづつ筋肉痛が始まり、年寄りは副反応が無いと聞いていたので、「やった~~~~!!私は若い!!」と大はしゃぎ。腕が上がらないほどになりましたが、今朝にはもうなんともありません。これから打つ予定の皆さま!!案ずるより産むがやすしですよ~~。

さて、コロナ禍に入ったこの一年ほどは常連のお客様に随分と助けていただきました。ありがとうございます。そして、久し振りの新規のお客様。テラス席にてバッチリ夕日も眺めることができました。ご旅行好きの彼女の旅の話が魅力的過ぎて、もっと沢山お話を伺いたかったです。

宮古の後に向かった鳩間島。そこの常宿に宿泊するという連絡を頂き、そういえば・・・・・・と、ふいに夫が思い出しました。彼が中学生の頃に住んでいた西表島の同級生の父親が鳩間島に移住して民宿をやっているらしいという風の便りを・・・。その方の名前を告げ、事情を説明して消息を知らないかと民宿の人に尋ねて下さいとお願いしました。狭い狭い島だからきっと誰かが知っているはず。すると、彼女が泊まっている民宿主がその人本人でした。消息不明だった同級生の連絡先を教えてもらい、翌日、40年ぶりくらいに連絡を取ることができました。こんな偶然もあるんですね~~。

また、彼女と会える日も楽しみにしております!!

さて、宮古島のループバスが再開しました!車の運転免許がない方には朗報です。それ以外の方はレンタカーが安いので是非レンタカーを借りてくださ~い。島では車が無いと不便です。

それでは、ポークランチョンミートのご提供するメニューのご紹介です。メニューと言っても全てお任せ料理でございま~~す♪ポークランチョンミートの孤独な料理長はご存じの方もいらっしゃると思いますが、「陳さん」になったり「太郎さん」になったり・・・・七変化するんです。世界各国、どんな料理も作ります。(う~~~ん、お寿司は握りませんが・・・)

モットーは手を抜かないこと。そして、新しい料理にチャレンジするのが大好きです。これまでの40年余り、料理の仕事で作ったレシピは数えきれません。

そして相変らずハマっているのはパン作り。粉を触らない日はありません。小麦粉の気持ちがわかるようになってきた模様です。こわ~~~いですね。

今の時期は夕日が宿の真正面に見えます。もう、もう、もう、最高なんですよね~~。この時間帯がっ!!是非、お泊りの方はお食事をご予約なさってくださいね。ポークランチョンミートの最大のおすすめは「朝食と夕食の時間」ですから、これを味わわなくてポークランチョンミートは語れない!!って感じです。(笑)

陳さんが作ったある日の息子のお弁当。境目を無視したチャーハンが豪勢!!

静佳日記 **********

私の人生にとって欠かせない「静佳風呂」。またの名をパイナガマビーチ。この時期になると、一日に一回は入らないといられない。たとえそれが10分だったとしても・・・・。そして数時間もするとまた入りたくなる。この中毒症状はもう7年も続いている。医者に止められていた時もやめられなかった。きっと死ぬまでこの中毒症状は続くに違いない。

水中カメラを水没させて使えなかった間ここで「人魚の泳ぎ」を練習していた時に、あるものに出会った。水深はたった2、3メートルくらいだっただろう。それは、突然目の前に現れた。大きな物体の先に細い長いものが続いている。何の影だろう?そう思って近づいてみると・・・・・。

プレデターだった。

いや、私にはプレデターに見えた。

怖い!!

とっさに後ずさった。(海中だけどバックもできる)そのプレデターは静かに海底にへばりついて動かない。死んでいるのか?怖いけれど気になって再び戻る。やはり動かない。何度か離れたり近づいたりを繰り返している間、私の頭はフル回転していた。「エイって、毒があるんだよね?確か館山で見た時に夫が言っていた」「だけど、人を襲うんだっけ?」「海外の映像でエイをナデナデしている場面を見たな。ってことはおとなしいのかな?」

答えが出ないまま、いつものように好奇心が勝ってしまった私は最後にもう一度近づき「ちっきしょう~~~~!!こんな未知との遭遇にカメラがないなんて~~~~!!」と悔しがっていると、プレデターは「アホくさっ」と言わんばかりにゆっくりと発進した。その浮遊の仕方はまるで宇宙船だった。

その直後に私は3個目になる同じ型のカメラを購入した。自分のうっかりで2回もダメにしてしまった夫への負い目もあり、購入を躊躇していたのだが、そんなこと言っていられない。いつまた未知との遭遇があるかわからない。

そのお陰でいつもの海の景色を撮影する楽しみが戻った。

彩が戻ってきているパイナガマの珊瑚たち。

クマノミは危険はないが、クマノミのお家には毒があるから気を付けよう。

私はまだ一度もハブクラゲに遭遇したことがないが、水クラゲにはよく会う。小さくてかわいい。毒もないので子供たちのおもちゃになる。

最近、沖合でサメが目撃されたということで、沖合まで泳いで行ってはいけないと看板が建てられた。危険な未知との遭遇だ。

だが・・・・どこからが沖合なのだろう??

穏やかな日々。

宮古の男性は韓国のように年功序列の考えが強いです。一つでも年上だと「先輩」。一つでも年下だと「後輩」。だから先輩を「お前」なんて呼んだらいけません。酔っ払った勢いでつい言ってしまったらもう大変!!うちの旦那様もそのセリフをうっかり口に出し、酒の席で先輩に殴られたこともあります。もう、50をとうに過ぎているというのに・・・。

先日の新聞紙面上での大々的なニュースもそれでした。タイトルは、

市長を「お前」呼ばわり

朝ごはんを食べながらその記事を読んで、夫と二人で大笑いしてしまいました。

「きっと、市長の方が年上だったんだね」

と、顔を見合わせて同時に言いました。

そしてまたある日には、こんな記事も。

うなぎ2パック盗んだ男を空港で逮捕。

やっぱり、宮古は平和です。

さて、お客さんがいないことをいいことに、我が家ではキャンプ気分を満喫しています。もともとアウトドアが大好きな私達夫婦。

「毎日がキャンプ気分!!!」

をテーマにこの家を建てたくらいです。日々の食事は外(テラス)で!!と住む前から決めていました。それはもう7年間続いています。夫の得意な焼き鳥がいまのところ私の一番お気に入りのBBQです。ちびちび焼きながら、ちびちび酒を呑む。なんて幸せな時間なのでしょう~~。一番の幸せは景色が最高!!なこと。キャンプ気分が盛り上がります。沈む夕日を眺め、その後の朱く染まる空。やがて月の光が海の上をキラキラと輝かせます。夢に描いた生活がここにあります。

こんな素敵な時間を是非皆様にも・・・・と思い、繁忙期以外でお得意様限定の企画をしたいと思っていま~~す!!そのうちねっ。

それでは、ポークランチョンミートのお食事のご案内です。

夕食のお時間はサンセットタイムに合わせて設定しております。テラス席からの眺めは夏が一番最高です。この時期は宿の真正面に夕日が沈むからです。あと少しで沖縄県の緊急事態宣言も解かれます。ワクチン接種も宮古は順調に進んでいるようです。夏にはこの夕日を眺めながらのお食事・・・・是非、検討してみて下さいね~~~。

お天気に恵まれない日は半屋内のお席もございます。(コロナが落ち着くまでは、感染防止対策用のお席つくりになります。ご協力ください)

朝食用の自家製パンも好評を頂いております。毎日毎日毎日、コツコツとつくり続けて研究してきた夫の自信作です。「好きこそものの上手なれ」「ローマは一日にして成らず」「継続は力なり」・・・いつも口に出している、沢山の好きな言葉があります。努力をすることが美徳と教え込まれた昭和育ちの古い人間ですから。今の若い人には理解できないかもしれませんが、努力した結果が出た時の達成感は何事にも代えがたい喜びです。スポーツ選手のそれと似たところがあるかもしれませんね。

ポークランチョンミートの醍醐味、「海と空」を眺めながらのお食事を是非ご堪能下さいませ。

静佳日記 ******************

夏の夜、夕闇とともに芳香を放ちながら白やピンクの花を咲かせる「サガリバナ」。その姿は清廉で神秘的。夜明けには惜しげもなく花びらを散らせ、辺り一面を花びらの絨毯にする。奄美大島以南の琉球列島に分布。

そんな貴重な花を私は今まで一度もこの目で見たことがなかった。夏の繁忙期に夜、出かけるなど到底無理だと諦めていた。だが、今年はコロナのお陰で行けるぞ!!

7月4日までライトアップされていると聞き、友人を誘って、いそいそと出かけた。真っ暗な道をGoogleさんだけを頼りに進むと、宿からものの10分ほどで到着。冬の昼間に行ったことがあるのだが、まるで別の異空間だった。地元や観光客で賑わい、さながら桜のお花見のよう。

蚊に刺されたくなかったので、皮膚という皮膚を覆い隠し、顔にはマスク。どうしたって汗まみれだけれど、そんなことは気にならないくらい美しい光景が待っていた。白やピンクの花弁はまるで熟練の職人技で作り上げたかのように繊細で芸術品のように見る人を魅了する。

藤棚のように垂れ下がった花々が群れているところもあった。

もともとは自生しているそうなのだが、人の手により植えられたものもある。

ミヤコヒキガエルやヒメアマガエル等が多く生息し、大合唱だった。

「カエルの歌が~~聞こえてくるよ~~♪」

途中で男性が詳しい説明をしてくれたので、花のあとに出来る「実」があることも知った。

しばし男性からレクチャーを受け、撮影用に照明まで照らしてもらい(あの人は誰だったのだろう?)、より一層楽しい時間となった。

それでも、やはり私が一番笑顔になったのは、虫に食われるだけ食われ尽くしてガイコツになっちゃった、大きな大きな葉っぱを見つけた時だった。