Monthly Archives: 9月 2017

大好きな場所。

宿で食事を召し上がった後ほどなくして「どこで星を見たらいいですか?」と聞かれたので、私の大好きな場所を伝授。

早速、お酒を持参で目の前の桟橋まで歩いていくカップルさん。

とってもお気に召されたご様子で、翌朝も朝食の後コーヒーカップを片手に出掛けて行かれました。こんな姿を見ると、私は幸せな気分になります。

皆さんも是非、ちょっとした贅沢な時間を味わいにいらしてくださいね。

宿から正面に見える海と空は、時間帯によって様々な彩に変わります。

先日の朝は、すべてが淡いピンク色に染まり、それはそれは美しい光景でした。

1日中飽きることのない彩の変化を楽しめることが、ポークランチョンミートの「テラス」の一番の自慢です。

運が良ければ、息を呑むような「彩」を眺められることもあります。

目の前でめくられていく写真集を愉しみながら、テラスのカウンターでお食事をどうぞ。

朝食の一例。

夕食の一例。

静佳日記 *********

夫は大抵どんな料理でも作ってしまう。だから、島に住んで「食」にはあまり困らない。「〇〇が食べたいなあ」という呪文を唱えると、アラジンの魔法のランプから美味しい料理が飛び出してくる。

だけれども・・・・アラジンにも作れない料理がある。

それが、お寿司。

食べれないと思うと、余計に食べたくなるのが世の常。

すると、北海道のアラジンさんが、夢のようなプレゼントを雲の煙に載せて送って来てくれた。

その食材で、握れない夫が知恵を絞ったのは・・・・。

お任せ軍艦。

これには子供のように喜んだ。

軍艦から溢れ出すいくらの粒を大事に大事に拾いながら食す。

どれをどれだけ載せてもOK!!の「軍艦バイキング」はたった一人で、星空を眺めながらテラスにて開催・・・。熱燗をクイっとやりながら・・・。通りを歩く人たちはきっと私の二ヤけた顔を気持ち悪がっていたことだろう。

そして、翌日のお昼。我が家では北海道フェアーが開催された。

こうして足掛け二日。宮古に居ながらにして北海道の旅を楽しんだ。

あとは、最後に残した「カニさん」をどのタイミングで食べるかが問題だ。

 

 

 

まだまだ夏です。宮古島

こんにちは。宮古島の海の前の宿 ポークランチョンミートです。

宿の隣にはビーチがあります。

海水浴は勿論のこと、

ウインドサーフィンや、SUP、ジェット、バナナボート、シュノーケリング等々、マリンスポーツが楽しめます。早朝や夕方は地元のおじぃ、おばぁが海の中でウオーキング!!健康のためにいいですね。

市街地の中心にあるビーチのため、東屋や、トイレ、シャワー、駐車場など無料で使える新しい施設も充実しています。

ビーチは何も海の遊びだけではありません。

景色を眺めたり、ギターを弾いたり、歌を歌ったり、お喋りをしたり・・・・沢山の人が「のんびり」を楽しみににやってきます。

先日のお客様は三線をご持参でしたので、早速・・・・・。

なんて気持ちよさそうなんでしょう~~~~~~!!

何やらおじさんに話しかかられていますね。

そして、宿の前には桟橋があります。主にダイビングや釣に行く船が利用しますが、この桟橋もまた、島の人には大人気の場所です。釣りは勿論、海を見に来たり、休みに来たり、夕日を見に来たり・・・・。最近は観光の方も増えました。

宿から見るとこんな感じ。ロマンティックな感じをかもし出しております。

ポークランチョンミートにお泊りのお客様も殆どの方がここに出ていきます。

そして私達も、「Lucky  Tuesday」にはパパバーガーとママバーガーを買ってここで食べます。先日は、台風でドライブスルーが故障していました。店内で待った為、新聞が読めてラッキー!!!!

こんな景色を眺めながら、毎日私達もテラスで朝食を頂いています。

大体二人で半分こずつ食べています。

 

食べ終わったグルクン君。

そして、10月8日は皆さん忙しくなりますよ~~!!

宮古の植物を使ったリース造りに参加してから、

「なりやまあやぐまつり」に行きましょう。

ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」では、宿泊の方限定で朝食と夕食をご提供しています。

朝食の一例。

夕食の一例。

目の前の美しい空と海を眺めながらテラスのカウンターでどうぞ!!

静佳日記 ************

宮古の夏は長くて暑い。

宮古の日差しは半端ない。

島の猫だってそりゃあ耐えられない。車の下に入って大の字で寝ちゃうってなもんだ。

(少し暗すぎの写真)

でも、宮古の日差しは洗濯物をよく乾かす。

買い物途中で見つけた物干し場。太陽を目いっぱい浴びていた。物干し場フェチの私にとっては、この上なく可愛い光景。

また、宮古の日差しは人を「でたらめ」にさせる?

宮古のおじぃが勝手に座ってしまう、スーパーの袋詰めカウンター。おじぃが座れないように取り付けた(?)「おじぃガード」も役に立たず、ついに椅子を置くことにしたようだ。

でも、肝心なその「椅子」が見当たらない。

やっぱり「でたらめ」だ。

その「でたらめ」からは、きちんとした都会にはない「ゆるやかさ」を感じずにはいられない。いつも思うのは、

「それいいんだ・・・」

ある朝、ごみを出しに行こうとテラスでまとめていると、一台の車が目の前に止まった。

「おねえさ~~~ん!!ごみを出すべきかあ~~?ついでに持って行ってあげるよ~~」

ごみ収集車の運転手のお兄さんが声をかけてくる。後ろからは収集の担当さんが走って来てくれた。見事な連携プレーであっという間に私の手からごみの袋が離れていった。

ごみ捨てのドライブスルーは初めてだった。

「でたらめ」だからこその「優しさ」がある。

宮古の日差しは、人の心も「おおらか」にするのかもしれない。

 

我が家のアイドル

ダイビングのライセンスを取ることを主な目的にいらしたお客様。

長くお休みをとっていたのにもかかわらず、まさかの台風で結局一つ目のライセンスしか取れず、また次回へリベンジとなってしまいました。

それでも、宮古の台風初体験で「同士」の仲間もでき、不便ながらも「台風部屋」で「台風パーティー」を楽しまれました。

もしも台風の時にお客様が泊まられていたら・・・・を想定して造った「台風部屋」。実際にその役割を発揮したのはオープンしてから今回で2度目です。その狭さが逆に皆さんの距離を近づけてくれるようです。

そして、プロポーズを目的に宮古にいらしたお客様。ハート岩の前で愛を誓い、奇麗な星空も撮影。

と、ここまでは良かったのですが、これまた台風に遭遇。島に閉じ込められてしまいました。

台風が過ぎた後も停電が続く中でのキャンドルディナー。

宮古中が食糧難民になったお昼に、宿でみんなで食べた宮古そば。

それはそれで、台風でしか味わえない想い出になってくれたら・・・と思います。

文字通り、宮古の色々な海を見られたこともなかなかない経験です。

この次は・・・・どんな海が待っているのか・・・また、見に来てくださいね。

そして、すてきな家庭を築いてください。晴れの日も嵐の時も二人で力を合わせて・・・・・・!!

最後に、名カメラマンが撮ってくれた滅多にないツーショット写真!!ありがとうございました。

ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」では、朝食と夕食を宿泊の方限定でお出ししています。事前のご予約が必要です。

朝食の一例。

夕食の一例。

目の前に広がる海と空が料理のスパイスです。テラスのカウンターで是非、お召し上がり下さい。

静佳日記 ***********

娘が夏休みで帰ってくる。

飛行機のチケットを手配する2か月前から我が家では忙しい。

いや、忙しいのは夫と息子。我が家のアイドルは夫に食事の献立で頭を支配させる。息子はそれに合わせて休暇を取るのに一苦労。

夫の「焼き鳥」が大好きな娘のために、鶏肉を取り寄せ仕込みを始める夫。

パパのつくねが世界一大好きな娘のために用意した焼き鳥の数は数十本!!

そして連日の、親子3人で食べる量ではあり得ない肉・肉・肉の食べれ~食べれ~攻撃が幕を下ろした。

10人前も作ったパスタ&ピッツァの日は、さすがに娘も「パパ、やり過ぎ~~~」と茶化す。

翌朝は夫婦でその余りを平らげた。

宿の掃除を手伝わせれば「鬼軍曹(ママ)にこき使われたあ~~」と、得意のアプリでこれまた茶化す。すぐに笑いに変えるところは夫ゆずり。顔も夫ゆずり。・・可哀そう。

今回は5日も居たのに、1回ちょっとだけ海へ連れて行ったくらいで全くどこへも行けず・・・。忙しい夏に来るんじゃあない!!

でも、彼女の目的はパパのご飯と甘えられる家族。

そのどちらも果たせた娘は、また、仕事漬けの東京へと戻っていった。

彼女が帰った後、連日夫と娘で一緒に行っていたクリーンセンターのお姉さんに「娘さんは帰っちゃったの~~??」と聞かれ、「そうなんだよ。お陰でまたコイツと二人!!」と私を指さして夫が応える。・・・・日常の生活に戻ってしまった。

 

 

 

 

 

出逢い。

一人や二人の世界を楽しみたい、特別人と関わらない旅もあるでしょう。

その逆で、人との触れ合いを求める旅もあります。

旅の楽しみ方は人それぞれ。ポークランチョンミートはそれぞれの楽しみ方を尊重しています。

そして、たまたま居合わせた、年代も職業も住んでいるところも違う人たちが意気投合することもあります。これもまた、旅の摩訶不思議な魅力ですね。図ってできるものではないからです。それぞれの「性格」と「縁」が引き寄せるのでしょうか。

少し前になりますが、たった一晩で昔からの知り合いのように仲良くなってしまった人たちもいました。

 

翌朝にはお別れですが、この出逢いはきっと忘れられないものになるでしょうね。

いつかまた、どこかで・・・・・。

ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」は、宿泊の皆さんに朝食と夕食をご予約にてご提供しております。

朝食の一例。

夕食の一例。

宮古の海と空を愉しみながらテラスのカウンターでお召し上がりください。

静佳日記 **********

台風に壊された、すぐ目の前の船たち。

ボチボチと片付けが進む中、前の桟橋では子供たちの遊ぶ姿が戻って来た。

夕暮れ時にジャンプ台へと様変わりする桟橋。いつもの風景。

釣りをしたり、海に飛び込む子供たちの姿を見ていて何だかとても心が落ち着いた。

そして、日が落ちる。

テラスからこの光景を眺めていて、居ても立っても居られなくなった。

何か月も我慢していた「時間」を我慢できなくなった。

「いいなあ~」

そのつぶやきで全てを察した夫が「行ってきていいよ。宿は俺が見ているから」

その言葉が後押しになり、両手にカメラを掴んだ。

走り出そうとする私に声をかける夫。

「ビールを持っていきなよ」

どこまでも気が利いているぜ!!マイダーリン!!

お言葉に甘えた私は、もう心はスキップしながら久し振りのいつもの場所へ。

暗くなり始めた桟橋にはもう誰も残っていなかった。

夕日が沈んだ後空に放つだいだい色が、群青色に塗り替えられていくその様をゆっくりと眺める。

ビールのアルコール分が心と身体をリラックスさせる手助けをし、誰もいない解放感が更にそれに拍車をかける。

暫く空をじーっと見ていると、数秒ごとに星の数が増えていく。

それとは裏腹に、ビーチを振り返ると近代的な光が海を照らしている。

島を探せばもっといい場所もあるかもしれない。

でも、私にとってここは世界一素敵な場所。何ものにも代えがたい「いい時間」を過ごせる大切な場所。

そして、その日の夜遅くにもう一度桟橋へ出てみると、満天の星空と天の川が私を迎えてくれた。

この日の夜。特に必要ではないけれど、必要な時間。特に意味がないけれど意味のある時間。そんな時間を過ごすために私はこの島へ来たのだということを思い出した。

 

 

 

 

 

ハリケーン静佳

台風の前・最中・後・・・・と、関わった皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。お詫び申し上げます。

宮古島はまだまだ台風の余韻が残っておりますが、島民全員後片付けを全力で、なおかつ「島タイム」で頑張っております。穏やかな海が戻るのもあともう少しです。

一昨日は、あの空が嘘のように綺麗な夕日が見えました。大きくて真っ赤な夕日は嵐の終わりを告げているかのようでした。皆様にもご覧いただきたかったですが、カメラを構える時間と心の余裕を持てず、ごめんなさい。

さて、ポークランチョンミートはまだまだカップルさん、ご家族の方も続いております。台風の前にいらしたお客様はラッキーでしたね。海も存分に楽しめたことと思います。帰る頃には真っ黒クロスケに・・・・。

一人旅の方も少しずつ増えてきました。

皆さん、それぞれの島タイムをそれぞれの楽しみ方で過ごされていました。

また、是非、お待ちしております。

ポークランチョンミートの「海を眺めるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)では、宿泊の方限定で朝食と夕食をお出ししております。完全予約制・完全お任せメニューです。

朝食はこんな感じです。

夕食は・・・

台風の前に暫くの間「宇宙戦艦ヤマト」が沖に停泊しておりました。スティーブン セガールが乗っているのは潜水艦。

夕日は冬に向かって左へ左へと移ってきています。今はちょうど宿から見たら樹の陰に隠れてしまいます。西日の暑さは逃げられますが、やはり正面の方がいいですね。

それでも、夕日が落ちた後の空のカラーバリエーションは相変わらず美しいです。

テラスのカウンターでその一部始終を眺めながらお食事をどうぞ。

静佳日記 ***********

台風が来るかもしれない。

それは、お客さんとのちょっとした会話の中で出た言葉だった。

2年もの間台風が来ていなかったので、すっかり気が抜けていたと思う。

「どこからどこまで片付けようか・・・」

家の周りを見回した。台風の大きさによって養生は変わってくる。

台風情報とにらめっこしながら、片づけを開始。

テラスに並んだ植物の瓶を仕舞うところがなくて自宅の洗面所に置いた。

「これはこれで何だか可愛いね」

そんな余裕をぶっこんでいたのはこの時までだった。

経験したことのない強い台風が容赦なく、ゆっくりとやって来た。

ぴゅ~~ぴゅ~~と恐ろしい声をたてながら次第に強くなっていく風。雨戸のガタガタという音が吹っ飛んでしまうのではないかと想像させる。

そして、予想もしなかった事態が・・・。

「窓から雨が入ってきています!!」

お客さんに言われて2階へ見に行くと、なんとアルミサッシの窓から雨が漏れてきているではないか!!

あり得ない。

頭に浮かんだ言葉はそれのみ。

風向きが変わった台風はちょうどその時、海の正面から吹いていた。

「台風の時、西からの風はやばいぞ」随分前に海人のおじさんが言っていた言葉が本当だったのだと思い知らされる。強すぎる風は窓ガラスをも膨張させ、できた隙間から雨が入り込んできていたのだった。

想像を絶する現実を数秒で受け入れるしかなかった。ありったけのタオルを運び、窓の周りに詰め込み、絞る作業が何時間にも及んだ。

そして、停電した。いや、どっちが先だったのかさえ、もう記憶がない。

そこから先は、お客さんの安全を確保しなければというプレッシャーと、怒っているようにしか聞こえない風の音への恐怖心との闘い。恐怖から逃れたいために何度も耳を両手で覆った。

予想より長く続いた「怒っている台風」は、翌朝、島を吉幾三ワールドへ変えていた。

電気もねえ。テレビもねえ。冷~蔵~庫~はただの箱。

電話もねえ。携帯ねえ。インターネットは何者だ?

シャワーは。あるけれど。出~てくるのはただの水。

コンビニも。あるけれど。やっているとこ見たことね~~~~~!!

オラ、こんな島やだ~~。オラ、こんな島やだ~~。東京から来たよ~~~。

・・・・・だが、驚いたことは他にもあった。夜が明けて車で巡回していると、停電でほぼ全ての信号機がついていないのに、違和感がない。都会で信号機がとまると警察官が交通整理に立つが、ここでは誰も何もしないでも困らない。いつもと全く変わらない。

普段から交通ルールに独自なものがあるからなのか、至極スムーズに交差点が流れていた。「譲り合い精神」が身体に染みついている為もあるだろう。

色々なものが壊され、飛ばされ、キビ畑のサトウキビはドライヤーをあてたかのように片方に奇麗にセットされていたが、

きっとこの島は大丈夫。

そう思った。

そして、大きなホテルでは「部屋がびしょ濡れなんだけど!!」「荷物が濡れちゃったじゃない!!」「エアコンがつかなくて暑い!!」「何か食べるものを提供して!!」・・・と苦情の嵐だったという話を漏れ聞く中、うちはお客さんにも恵まれた。

文句どころか、タオルをず~~っと一緒に絞ってくれる人。あり合わせの食事しか出せなかったけれど「美味しかった」と言ってくれる人。「大丈夫な部屋に移動してください」と声をかけても、「2つも部屋を使ったら後で掃除が大変だから」と断る人。「明日そちらへ行くんですけれど、何か必要なものを買っていきましょうか?」と繋がらない電話をず~~っとかけ続けてくれていた初対面の人。

「怒っている台風」は、私達に色々なことを教えてくれたような気がする。

そして昨日、ようやく手に入れた初めて買う食パンで夫は朝食の試作品を作る余裕もでて、意外にもそのパンが美味しかったと発見があり、

私はガスでお湯を沸かし、外で手動でコーヒーを淹れるキャンプのような楽しさを思い出した。

もう、こんな台風はご免だけれど、人が「何か大切なこと」を忘れかけないように自然は時々「怒って」くれるんだ。勝手にそう思うことにした。

そして、昨夜遅くに「お疲れちゃん」でこっそり二人で街へ繰り出し、我を忘れた。