こんにちは。宮古島の宿 ポークランチョンミートです。
今夜は十五夜です。宮古島では、この日、手造りのシーサーを被って、子供たちが街を練り歩く風習が昔からあるようです。「シーシャガウガウ!」と言って踊りながら家々やお店を訪ねると、お小遣いをシーサーの口から放り込んでもらえます。
宮古版ハローウインですね。
夫からよく子どもの頃の話を聞かされていました。イーザトの飲み屋街を回ると、酔っ払ったおじさんたちが、酒の勢いで沢山お小遣いをくれたそうです。この日は特別に子供がスナックに入れるので、とても楽しみだったそうです。
十五夜が近づくと、夫の同級生たちは口々に子供時代の「シーシャガウガウ」の武勇伝や失敗談を話してくれます。大抵は夫から何度も聞いていた話ですが、何度聞いても楽しいエピソードです。
昼間、お隣の可愛い「シーシャガウガウ」が訪ねて来て、踊りを披露してくれました。
「家内安全!」「夫婦円満!」「商売繁盛!」と叫びながら上手に舞います。
とってもかわいいシーサーに、来年はお菓子も用意しておきましょう~~!!
知り合いのお兄さんから、お月見のおはぎも頂きました。これも宮古独特のものです。
残念ながら、満月は凄いスピードで流れる雲で隠れたり出たりと、綺麗には眺められませんでした。
静佳日記
テラスの外にあるテーブル。コールマンのクーラーボックスに板を載せただけの簡単なもの。朝昼夜の食事に、昼間は友達とのお茶の場、夜はお酒の会場へと大活躍のテーブルだが、最近は人数も増えて手狭になってきた。
そこで、飲んでいる時、工務店をやっている友達に、「もう少し大きな板を持って来てくれ!!」と夫がお願いしていた。
するとある夜その友達から写真付きでラインが入った。
「テーブル製作中~~」
なんと、板だけではなく、テーブルを作ってくれているようだ。しかも、図面までひいているではないか!!!
かなり本格的!!!さすがプロ!!この段階で、私は「棟梁静佳」の名前を返上していた。
そして、昨日。「今から納品するよ~~」と連絡があり、やって来たテーブルを見てさらに驚いた。
今までの使いにくかったテーブルは(Befor)、
なんということでしょう~~~~~~!!白い建物に映える素晴らしく使いやすいテーブルへと様変わりしたではありませんか。(After)
普段は一列に。そして、少人数の時は二つに分けることができる。四つの台座はそれぞれを一人用のお茶のテーブルにも使え、形を変えると冬はこたつとしても活用できる。何もリクエストしていないのに、全ての要望が網羅されていた。
「天板が重たいと、分解して移動する時、静佳が腰が痛くなるかと思って、二つに分けたんだ・・」と彼は言い、「どうして寸法が判ったの?」と聞くと、「俺のこれは20センチだからさっ!」と言って小指と親指を広げて見せた。
私達はこの瞬間から彼を「匠」と呼ぶことにした。恐らく今までついた彼のあだ名の中で1番いいあだ名だろう・・。
「いつも美味しいものを食べさせてくれる二人にお礼のプレゼントだよ!!」
匠は匠らしくかっこよかった。
これからも美味しく食べてもらえるように料理を頑張らなくてはいけない。
・・夫が・・・。
その夜、十五夜を一日早めて「十四夜」の食事会に彼ら夫婦を招待した。
ささやかなお礼に、くつろいでもらえるよう、テーブルの下にフットレストのクッションを用意。
リゾート感満載のテーブルに、セッティングもいつもより凝ってみる。
いつもは夫が作る料理だが、今回はパスタソースで私も参戦。
いくらリゾートっぽくシャレてみても、その後、日本酒を飲んだ私は、ただの「おじさん」扱いをされていた。