Monthly Archives: 3月 2019

宮古は冷房が必要になっています。

普段滅多に見ないサッカーの試合。何故かその日は食事時のテレビ画面の試合を見て「なんでサッカー??」と夫に問うと、「ひろやすが出ているからだよ」との返事。「ひろやす」は夫の先輩です。え~~~~~~!!と、それから画面にくぎ付けです。「どの人?」「ゴールキーパーだよ」でもなかなかゴールキーパーは映りません。小さい小さい!!

まだまだ!!

大騒ぎしながらの変てこりんなサッカー観戦。なかなか映らない「ひろやす」にカメラを向けている私に「お前はパパラッチよりすげえな~」と夫。最後の最後に、来た~~~~~~!!シャッターチャンスを逃さなかった私に二人で大爆笑!!ボリビアの「ひろやす」をようやく拝めることが出来ました。

こんなくだらないことでお腹がよじれるほど笑えるお馬鹿な夫婦でした。

でも、馬鹿なことばかりしているわけではありません。ちゃんとお仕事も頑張っています。今年もノルマであったテラスのガラス戸の枠も塗り直しを終え、

白くペンキを塗り上げた庇の電球も台風対策でしっかりと結束バンドで留めました。これで台風の度に外さなくてもよくなるかもしれません。夏に向けての準備はもう少しで完成です。後は細かいところを残すばかり。

宿の前の桟橋でも頑張って働いている人がいます。大きなクレーンを使って一体何を作っているのでしょうか?

冷房を入れる日が多くなり、鍋の残りで作る翌朝のおうどんももうこれが最後です。

久し振りに大好きなオムライス屋さんに行って来ました。(本当は食堂)ところが、この日もお父さん作ではなかったので全然味が違います。同じレシピであっても作る人によって料理は全然違うものになりますよね。

私はここに来たらオムライスしか頼みませんが、夫も夫でカレーorそばorカツ丼しか注文しません。

いつもワンパターンですが、ここのカツ丼も好きです。(いつもシェアして食べます)

宮古に来たら是非一度は食堂でお昼ご飯を食べてみてくださいね。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

前菜のサラダ。

静佳日記 **********

朝のわくわくツアー。今回はウオーキングの巻。ウオーキングと言ってもいつものとは趣向を変えてみた。少し遠くまで車を走らせての未開の地を歩く。

まだ薄暗いうちから歩き始める。

車も、勿論人もいない道を進むと、お月様が静かにそっと空に浮いていた。

図ったかのようにちょうど見晴らしのいい場所に辿り着いた時、太陽が昇り始める場面に出会った。いつもそのタイミングには恵まれているようだ。日頃の行いが悪いくせに・・・不思議だ。夫曰く「俺は神様が最も甘やかした男」だそうだ。

そんな彼は太陽を見るといつもポーズをとりたがる。

これといって何もない道だが、車で走らせるのとはまた違った景色が歩く特権。ひたすら落ちているものとだけ遭遇を繰り返した。

「この靴、随分前からココに落ちているよ。」と夫が言う。車からいつも見えていたらしい。

だが、もう片方がその端っこに落ちていることは流石に車からは見えなかっただろう。

朝、昼、晩のバイキングの看板も、歩いているからこそじっくりと見ることができる。まさかの激安だった。

途中で「クイチャー広場」なるものを発見。(クイチャーは宮古の踊り。沖縄で言う所のカチャーシー)

かなり広いし、照明も完備。盛り上がること間違いなしだな。どういう時に利用されるのだろう。

その後はひたすら畑の中の路をテクテクテクテクと歩くのみ。

のどかだなあ~~~~。

扇のように広がる樹木を見てパシャリ。

太~~~~い幹の樹もパシャリ。

飛行機が通り過ぎてパシャリ。

○○技研はこっちだよ。という看板は肝心なところがもぎれていた。

ヤギさんおはよう。

高台まで緩やか~~~な坂道を登っていくと、そこには絶景を見下ろす家がぽつんと建っていた。広く平らな平地がどこまでも続き、その先には海も見えている。「隠れた名所だね」夫と暫く景色を堪能した。

しかもそのお家、隣りに菜園まであるではないか。理想的な静かな暮らしだな。

ほのぼの車を見つけたところでそろそろウオーキングは終了。

訳の分からない道を進んでいたようで、平らな宮古はなんとなくちゃんと元の場所へ戻ることができる。高い所の目印があれば大丈夫。もしくは太陽が先導してくれる。

食後に車で移動が約束されている日は、歩いた後のモーニングが大大大特権だ。普段は行かないお店で珍しくモーニングを頂いた。

たったこれだけでもなんだか贅沢な気分になれるから不思議だ。新聞を広げて優雅な「おやじ朝」を満喫。

次はどこを歩こうかな・・・・。

一日一日を大切に。

以前お泊り頂いた若い夫婦は山形からいらした農家の2代目さん。「俺が作る米がいっちばん美味しいんだべ」そう言っていたのをよ~~~く覚えています。自分の仕事に自信を持っている人・・・好きなんですよね~~私。そして、その彼が作っているお米の銘柄の山形産を宮古で見つけてしまったんです!!彼が作っているのかは勿論わかりませんが、早速買って食べてみると・・・なんとまあ美味しいこと!!衝撃的に美味しかったです。この美味しさは「おにぎり」にして食べたい!(私はおにぎりが大大大大好きなんです)そう思って朝からおにぎり定食。海苔の巻き方が恐ろしく雑なのは私が作ったから・・・。おにぎりつくりだけは大抵私の出番です。自分の好きな塩梅があるから。

そして、おにぎりをパクつきながら海を眺めていると、ダイビングの準備をしている人がいるではないですかっ。船に乗って行く人達は毎日見ていますが、そうではなく、パイナガマビーチへまさに飛び込もうとしているんです。ここでボンベをしょって海へ入る人は初めて見ました。きっとライセンスか何かの練習なんでしょうね。潜るような深さはないですから・・・。

砂浜へ目を移すと、シートを敷いて座り込む女子。

パイナガマビーチは朝から人気者です。先日はヨガの資格を取る為の講座の団体さんが来ていました。その中の一人がこっちへ向かって手を振っています。

以前、島から離れて行った移住者のNちゃんでした。ヨガの資格を取る話は聞いていましたが無事参加しに来れたんですね。また顔を見れて良かったです。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

朝焼けの空や、

夕日に染まる空が自慢です。

どちらも是非ご堪能くださいね。

我が家のお昼は喫茶店風ミートソースでした。最近の夫の自信作です。

静佳日記 *********

今回のわくわくツアーは漁港へと向かった。

船を見るとついつい物色してしまう。可愛い船を見つけると欲しくなってしまう。これくらいの船がいいかなあ・・・。船舶免許の持ち腐れ夫婦はいつも指をくわえて見ているだけで終わってしまう。

柱にペンキで書かれた文字を見て思わずクスッ。悪さをしてもちゃんと見ていますよ~~ってことなんだろう。目のマークが描かれているのが可愛い。

そこからまた他のビーチへと移動する。

途中で「団地」を見つけたが、広~~~~~~い敷地に建物はひとつだけ。団地の定義が違ってる!!

これから増えるのかな?

珍しい形をしたお家も発見。なんかかっこいい。

ビーチへ着くと夫と二人でシーガラスを拾うのに夢中になった。

子供の頃に食べたドロップに似た形のものを見つける。美味しそうだけれど食べちゃダメ。

そして、飛行石も拾った。

夫はというと「ともこおばさんの指輪を見つけたぞ~~~」と言ってはしゃいでいた。

彼の子供の頃の記憶にこんな指輪をしたともこおばちゃんがいるのだろう。

あまりに楽し過ぎて気が付くと陽が落ちようとしている。

すっかり童心に返っていた私達は、子供の帰省本能のままに「カエルが泣くからか~~えろ」と家路についた。

家に帰った時には、お腹の好き具合と比例して空が朱く染まり始めていた。

あの頃のすごく長かった一日はもうない。今はあっという間に一日が終わっていく。どうか今日もまだまだ終わらないで・・・。大人になり過ぎた私はそう願う毎日。

一日一日を大切に。今日より明日が楽しくなりますように。

とょうすうりきでてゅ。

全国のプロレスファンの皆様!!!!!

宮古島へ長州力を見に来ませんか?????宮古島プロレス祭り2019が開催されます。プロレス風に言うと、5.19(ごーてんいちきゅう)、5月19日です。

関東の方は成田からの直行便が6900円で来れちゃいます。ちょっと贅沢なプロレス観戦なんてどうでしょう?

さて、先日のポークランチョンミートの4周年を記念して、友人がショップカードを作ってくれました。ななんと、4種類も!!これからいらっしゃる方に記念に差し上げます。宿の中で見つけたら是非どうぞ。

全然関係ないですが、先日、こんな「BOSS」が売っているのを見つけてしまいました。BOSSってコーヒーのラインナップだけかと思っていたら、「BISTRO BOSS」・・・コーンスープもあるんですね。ついつい買ってしまいました。

余談でしたっ!

それではポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

お天気がいい日には夕日が気分を盛り上げてくれるはずです。

料理担当は夫です。スイーツつくりの最新作はいちごのムース。試作担当のわたくしの感想は・・・・ちょっと柔らかすぎたかな?

次回またチャレンジするそうです。

静佳日記 *********

先日、海ぶどうの養殖をしている友人の職場へ初めて遊びに行った。海から海水を引っ張ってくるのでハウスは海からすぐ側のところにある。

海ぶどうの養殖の場を見るのは初めてのことで、少し見学をさせてもらった。表にはこれから種付けするという赤ちゃんぶどう。

そして、大人に成長した海ぶどうたちの住んでいる場所を見せてもらう。ハウス内はサウナの如く暑かった。暖房ではない。ビニールで囲われた室内は紫外線の力だけで30度近くの室温に感じた。

どこもかしこも一杯だ。

うお~~~~!!海ぶどう刈りが出来たらいいのにな。そういえば宮古でいちご農家が出来たらしく、いちご狩りへ行ってきた友人に美味しいいちごのお土産を貰ったばかりだった。

美味しそうな海ぶどうは、今の時期スペシャルなA級品が出来ているそう。

見学もできるし、直売もしているので観光の人にはもってこいだと思う。

旦那さんはシギラの山へ芝刈りに行っていたので、川で洗濯をする奥さんに「またね」と挨拶をして後にする。

夫がお弁当を作って持って来ていたので(何故???)、どこかで昼食にすることにする。「どうせなら海で食べようよ」という私の意見が通り、近くの漁港へ向かう。

一人だけ居た釣り人もいつの間にかいなくなり、貸し切りになった場所でお弁当を広げた。タコライスではなく、タコ飯だった。ライスが飯になるだけでまるで違う料理になるのが不思議だ。飯には本物のタコが入る。

何故、私達が何かを食べ始めると来るのだろうか・・・この小鳥。まさか、家からついて着たいつもの小鳥のじゃああるまいな。

試しにタコ飯を放ると、すぐに食いついた。やっぱりこの小鳥ちゃん・・・・あいつでしょう!!??

まったりと海を眺め、(漁港だというのにこのブルー!!)

飼い主のバイクを全速力で追いかける宮古独特の犬の散歩を遠くから見て、帰ることにした。堤防を降りると、海へと続く土管が埋められており、その小さな小さなトンネルを見て夫が言った。

「俺が小学生だったら間違いなくこの中へ入って行っているな・・・」

さらば17エンド。

昨日、朝ごはんを食べている時の事。

満月の大潮で海はもう溢れそうなくらいに水位が上がっていました。目の前の桟橋もいつになくお水がたっぷり!!ダイビングへと向かう船も、もちあげられて乗り込みやすそうです。

ふとお隣のパイナガマビーチへ目をやると、黒いカラスがいっぱい・・・・と思ったらウエットスーツに身を包んだトライアスロンの練習の団体さん。大会が近くなるとここで練習する人達をよく見かけます。

すると、すぐそこの道路を通って行った「日本一周」(おそらく)ののぼり旗を掲げたリヤカーを引いた男性がお供の人達(※犬猿雉ではありません)を引き連れてビーチへと降りて行ったところでした。道行く人と手を振り合いながら・・。

ここで眺める景色は毎日同じようですが、実は毎日少しづつ変化があって楽しいです。

先日のお客様にチェックアウトの際お勧めしたビーチがあります。お勧めしたものの、暫く行っていなかったので変わっていないかをチェックしに行ってきました。

よし!クリア!!

問題なしです。

目まぐるしく変化している宮古は、少し目を離すととんでもないことになっていることが多いので・・・。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

早起きしての朝焼けから、

夕食タイムの夕日までポークランチョンミートの食事は毎日変わる景色とセットになります。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューになります。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

料理担当は夫です。オフシーズンの間毎日試作品作りに勤しんでいました。本人曰く、100個作っても自分で100%満足する料理は1つくらい。だそうです。じゃあ、365日作り続ければ新作メニューは3っつは登場するね!!頑張って!!

デザートのように見えますが、ハムペーストです。パンとの相性が抜群です。

静佳日記 *********

下地空港の開港に伴い、今日から下地の通称「17エンド」は通行止めとなる。理由は納得するものだったが、あんなに素敵な名所を通れなくするなんてもったいない。本当にもったいない。なんてもったいない。何度だって言いたくなる。

通れなくなる前に最後に拝んでおこうと、友人夫婦を誘って出掛けることにした。

橋を渡る時からすこぶる「青」は綺麗だった。これは期待できそうだ。

途中、当たり前のように有名になった「三角点」をまだ見たことがないという彼らの為に寄り道をしてちょっと観光ガイドを気取ってみた。

なんて日だ!!

お笑い芸人が流行らせた言葉は、宮古の方言「ダイズっ」と同様、使う場面によってその意味は真逆のものになる。

調子に乗って勝手知ったる島の解説を繰り広げながら車を走らせると、間もなく幻になるその別世界の地へと到着した。

幻になるという表現を使ってみたが、本当に幻が見えるとは思いもしなかった。

なんとそこには「スパイダーマン」がいた。

予期した通りの車の多さ。しかも地元の車が多かった。みんな考えることは同じなんだな。

椅子を並べ、飛び立つ飛行機と戯れながらまったりとお喋りタイム。何故か私の椅子だけ外して置いた車の椅子。

そして、我が家のシェフが車の中を厨房に変身させ始める。沢山詰め込んできた多くの荷物は料理用の道具達だ。

ここで食べる最後のランチはジャージャー麺。

ここでしか見られない独特のブルーと一緒に頂く。

日差しは強く、またもや日焼けでひどいことになると少しだけ気にしながら、麺と一緒に美味しい空気を吸い込んだ。
滅多に取らないツーショットを沢山撮影してもらったが、悪ふざけをする夫のお陰で、案の定とても公開できない写真ばかり。

ちょっとだけよ~~~~ん

のつもりが、気持ちが良すぎてかなりの時間ここで過ごしたような気がする。時計は見ていないが太陽が2時間分くらい動いていた。

いつかまた・・・・・・・。

忘れられない体験。

宮古島ではないですが、東京の池袋にてマリンダイビングフェアが開催されるようです。関東にお住いのダイバーさん達は是非行ってみてくださいね。

きっと帰り道に下地空港行きの飛行機の切符をポチッと買ってしまうことでしょう。

さて、少し前になりますが、2回目のパン教室へ行ってきました。

今回は、バケットパンとイングリッシュマフィンをリクエスト。ほぼマンツーマンの教室は、リクエストができるので嬉しいです。

こねこねした後は、ほぼお喋りタイム。友人と先生との3人で女子トークに花が咲きます。これも楽しもの一つですね。

こんなものが

こんなものになるなんて楽しいです。

こんなものも出来ました。

最後は試食。先生が用意してくれたおかずと一緒に頂きます。

教室に行く時間はあっても、なかなか普段宿で料理をする時間が取れない私は復習を怠っています。どうしても大道具の仕事を優先してしまいますから・・。

その代わり、宿の料理担当の夫が日々練習しています。試行錯誤を繰り返して変化していくパンつくりは奥が深く、のめり込みやすい彼は集中しているようです。

バンズも色々なものを作りました。

一番最近出来上がったバンズです。

アメリカンなバーガーを作りたかったようですが、少し重た過ぎました。

毎日パンが大量に出来上がっていくので、それに比例してバーガーの試作品も進みます。まずはモスバーガーを作りましょう♪

すると今度はそれ用のミートソースづくりに燃え出しました。バンズから流れ落ちないミートソースの研究です。

思う存分、試してみればいいと思います。試食係の私が日に日に太っていくことなんか気にしないで・・!!

まだまだ彼が想い描くパンには程遠いので、今年の夏にはお客様にお出しできることはできないと思われます。長~~~~~い目で見守っていてください。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

最後になりますが、3月20日はポークランチョンミートの4周年でした。

私達本人はすっかり忘れていて、夕方、Mちゃんがお祝いを持って来てくれた時に思い出すという、なんともズッコケな夫婦です。(アルツハイマー??)

Mちゃんはポークランチョンミートが出来て間もないころからお泊りに来てくれていた女の子。今では島男子と結婚し、宮古島に住んでいます。今でも私達の大の仲良しです。Mちゃん!!ありがとう!!!!よく覚えていてくれました!!

暫くの間、頂いたお花達は静佳キッチンにて海を眺めることになりました。

静佳日記 **********

誰にでもいつまでも記憶に残る体験というものがあるだろう。いくら忘れっぽい私でも、衝撃的な出来事はよく覚えている。今朝、ウオーキングをしようと外に出た瞬間、蘇った記憶がある。

まるで絵画のように鎮座するお月様と、彼女が放つ光のシャワーで海の上にダイアモンドが散りばめられたその様を見た時だった。

宮古へ引っ越してくる前、何十回と通った千葉の台場海浜公園キャンプ場。夜中にふと目が覚め、一人テントから出た瞬間に受けた衝撃を今でも忘れない。

なんという美しい景色なんだろう・・・・。

その時のそれと今見ている景色は全く同じだった。

ここに住んでから幾度となくその情景を見ているが、毎回その時の衝撃を想い出している。大のお気に入りだったそのキャンプ場での体験がなかったら、今のポークランチョンミートは存在しなかったと言っても過言ではないだろう。

それはいつも変わらず、けれども、いつでも新鮮な過ごし方だった。

朝日と共に起きる清々しさ、外で食べる美味しい朝食、腰に手を当てて海を見ながらの歯磨き、1,2、の3ですぐに飛び込む海、思い立ったらすぐにできる釣り、ハンモックに揺られながら眠る泳いだ後のお昼寝、日が沈む時間を空を見ながら計算して急いで入った海を眺める半露天風呂、お風呂上りに眺めた海の上の夕日、そして、星空の下潮風に吹かれながら飲むお酒・・・。

心が浄化されていく非日常を200パーセント楽しむために毎週のように通い続けたそのパラダイスこそが今のポークランチョンミートの原点になっている。

楽しさはその時と何も変わらない。いや、それ以上だ。変わったことといえば2時間かけて通った場所が今では自分の住まいになっていることくらいだろう。これ以上の幸せはないと、この場所に巡り合えたことを感謝しない日は一日もない。

さらにいえば、あの頃キャンプ場の周りを探険した『トムソーヤの冒険』は、今では距離が広がり、島中を探険して廻っている。

目の前のお月様を見て、初心を思い出していた。

しつこくシャッターをきってみたが、あまりうまく撮れず、そのままウオーキングへと踏み出すことにした。少し進むとお月様はどこまででもついてきた。だが、月はひとつのハズなのに、見る場所で全然違うものになるから不思議だ。

海で見るその存在感には全く敵わない。大きさまでもが違って見える。

老夫婦とすれ違って挨拶をした後、お客さんの朝食の準備に間に合わなくなりそうなので引き返すことにした。あれ?道端に見えてきたものは・・・

綺麗に揃えられたサンダルだった。こんなところで誰がどうして脱いだのだろう。そして・・・なんで忘れた????

家に辿り着く前に静佳ビーチを眺めると、泳いでいる人たちがまるで水鳥のようにスイ――――――――ッと海面を進んでいた。

家の屋上の角にはいつもの小鳥が定位置に陣取り、涼しげな声で天を仰ぎさえずっている。

心が穏やかになる貴重な20分だった。明日も早起きをしよう。