私の宿はロケーションが自慢です。
パイナガマビーチへ0分で泳ぎに行けることがこの土地を選んだ私の最大の決め手でしたが、住んでみてからの嬉しい誤算はサンセットの美しさです。私が夕焼け空を作っているわけではないのですが、もう、本当に自慢したくなります。
この美しい空ったら・・・・。
雲が厚い日は雲に沈み、
雲がない日はそのまん丸い姿を出来るだけ大きく見せつける太陽。
この場所に住み始めてから6年ほど経ちますが、毎日が新鮮です。
そうですね。すっかり自然の虜になってしまっています。
ここにいると、車の窓に映る夕日にも心奪われ、
人工的に自分で作った灯にさえもうっとりしてしまう、感受性豊かな人間になったような気がしています。
この空は多くの人を魅了し続け、連日多くの人がこの空を求めてやって来ます。
もし、美しい空を見ることがお好きでしたら、是非、ポークランチョンミートに泊まりにいらして下さいね。
それでは、朝食の一例をご紹介します。
夕食のメニューの中の一つ。
宿泊の方以外でも、コース料理にてご予約を承っております。是非、サンセットディナーをご堪能下さい。
静佳日記 **********
いつだったか忘れてしまったがとにかく冬だった。ゆっくりした時間を満喫している頃、ずっと気になっていたサイクリングコースへ向かった。得体の知れないコースを偶然見つけてから、早く探検したくて仕方がなかった私は、気乗りしない夫を焚きつけて、いざ実行に移した。何故、夫が必要だったのか。答えは簡単。
怖かったから。
人里離れた得体の知れない道のりを一人で歩く勇気が私にはなかった。
さて、未知との遭遇。この瞬間がたまらなくワクワクする。想像できないコースに期待と不安が入り混じった。まずは東屋からスタートする。補給する水分はバッチリ持参した。どれだけの距離なのかわからなかったので。
いきなりの開けた土地に、田舎ののどかな雰囲気を味わった。
一つも見逃さまいと、いつものようにキョロキョロしながら歩く私を、いつものように一度も振り返らずに進む夫。
歩き始めて5分と経たないうちに、その不思議なワールドに心は吸い込まれていった。
ところどころにコースのナンバーが表示されているが、初めからNO「7」の意味は分からない。
「ブレーキをかけよう」の看板から初めての緩やかな坂道。
常に木々に囲まれた道はマイナスイオンをビンビン感じる。
おっと。左ね。
取り合えず初めての場所は指示に従うべし。畑の中の仕切りに植えられた樹木が可愛い。
あららららら。そそられるなあ。宮崎駿の世界への道がある・・・。帰りにいってみようかなあ~~~。怖いけど。
どこまでも続いていそうなサイクリングコースは、全容を知らないからこその楽しみ方があった。ちょっとしたアトラクションよりワクワクした。
だから、いつかこのコースへ行ってみたいという人はこの先は読まない方がいいだろう。
道外れの広場の先を覗いてみると、小さく開いた樹々の窓から向こうに畑らしきものが見えた。どこまでも冒険心をくすぐられる場所だ。
道中、植物も観察。珍しく夫も興味を持ったようだった。
田舎の方でしか見かけないこの花は私の大好きな花。
もしかしたらその時が初めて摘んだ日かもしれない。そして知った。
この花、摘んだその日はいいが、
翌日にはうなだれた犬の耳になってしまう。
もう、摘むのはやめよう。
そして、物凄く楽しくなってきたところで、いきなり終りがやってきた。
あからさまにほっとする夫を、意地悪したくなったわけではないが、歩き足りない私は、すぐ近くにあると思われるある名所を探してみたくなった。私のご機嫌を損ねると後が怖いと思ったのか、すんなりと提案を受け入れてくれる夫。
ここから全く方向もわからない旅が始まった。
次回へと続く。