Daily Archives: 2022年2月20日

16日祭

宮古ではあの世の正月を16日祭と呼んでご先祖をお迎えします。旧暦の16日なのでややこしくいまだにそのシステムを理解していません。ついこの間旧正月が済んだばかりなのに、また旧正月???みたいな。(毎回この時期になるとその話題を出していますが・・・)毎年16日祭は何日になるのか変わります。だから初めて宮古に住んだ2,3年はみんなが何を言っているのかよくわからず・・・・。いったいいつが16日なの~~~!!!!となっていたもんで、今年は16日祭は16日だよ~~と言われてもにわかにそれを信じ切れず、またまた~~16日って言って16日じゃあないんでしょう~~?となっていた私です。笑(内地の皆さんには何を言っているのかわかりませんよね💦)

ともかく、今年は16日祭のぎりぎりにお墓掃除に行ってまいりました。去年の掃除のときにあまりにも疲れたため、そのまま来年のためにと、道具を沢山新調しておいたのですが、いざ、お墓まで行くと、お隣りさんが電動の草刈り機を持ってきていて、あっという間に通路が綺麗になってしまいました。

持参した新品の道具は新品のままで・・・・。かこっつけて構えたのは掃除の後。

それでもだいぶ働いたので、へとへとに。

打ち上げは中華屋さんにて・・・

中華と言えば、ポークランチョンミートのHELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)では只今ランチタイムを続行中です。

観光が戻って宿泊のお客様が元に戻るまで・・・・と始めたランチですが、相変らずただの一人も泊まりに来てくれず・・。ところが、ずっと飲食を生業としてきた私達にとって、このランチはあまりにも楽しくなってしまい、もう辞めれないかもしれない!!となっています。やっぱり飲食店は天職のような気がします。(じゃあ、何故宿を始めたの????の答えは長くなるので直に聞いてくださいっ)宿泊が戻った時にどう両立していくか、思案中。

ランチは夫が今ハマっている『鶏白湯宮古そば』を専門にやらせていただいております。

昔から様々なラーメンを作っては店で出しておりましたが、今回の鶏白湯は本人の中ではかなりお気に入りのようです。試行錯誤をしながら少しづつレシピを変えたり、違うスープを作ったりと日々研究し続けているので、この数か月の間、私達はラーメン(そば)の試食を欠かしたことがありません。毎日必ず一食は食べています。勿論、店で提供している鶏白湯も毎日試食します。味がぶれるといけないので・・・。

いやあ~~~~~こんなに毎日食していて飽きないのが不思議です。ラーメンフリークの皆様の気持ちが少しわかった気がします。

鶏白湯宮古そば専門のランチでも変化を愉しんで頂くため、セットメニューは色々と変えてご提供するようにしています。夫は永いこと料理の仕事をしているので、それなりにレパートリーを持っています。もう終わってしまいましたが、お陰様でミニエビチリ丼は好評でした。

エビチリ定食を前もってご予約されるお客様も・・・・・!!??これは豪華な定食でした。

夫がディルを見つけてきた時は

ミニタコ飯もやりました。

タコの炊き込みご飯ですが、ディルの風味がないと美味しさが全然違っちゃうんです。

今の新作は『ミニスタミナ丼』です。ニンニクとバターの香りが効いた豚バラ肉の丼ですが、くせになる味です。

是非お試しください。

お子様用の食器も揃えておりますので、是非ご家族でも、また、お一人様でもお気軽にいらして下さい。

それは宿の時と一緒!!(笑)

コロナのこともあり、主にテラス席をご利用頂いておりますが、このように悪天候の日は中のお席でどうぞ。

あ、これも宿の時と一緒ですね。

最近、雨の日が続いておりますが、雨は嫌なことばかりではないですよ~~。

冬なのに、雨上がりの虹が見えた日もありました。

まあ、なんにせよ、これからも楽しく続けていきますので、宿同様、1階の『HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)』もどうぞ宜しくお願い致します。

静佳日記*********

休日の過ごし方は人によって様々だ。

私達の場合、休日でも仕事をすることが多い。「時間がある時にこれだけやっとかないとね」てな感じで。

日本人(ひと昔前の)特有の仕事人間。ずっとそうやって生きてきた。だけれども、遊びの時間を作るのもそれと同じくらい長けていると思う。少しの時間でもあれば何か楽しいことを!!と考える。

その日は「海でランチ」がテーマだった。

東京は迷うほどに出かけるところが多いが、島では海しかない。まあ、その海さえあればいいと思って引っ越してきたわけだが・・・・・。その唯一の遊び場へお昼ご飯を食べに行くという贅沢な遊び。まぁ、東京でハマっていたキャンプも、わざわざ自然の中へ酒を呑みに行く遊びだった。

島中どこへ行ってもそう遠くない。この特権に加え、更にどこの海へ行っても究極に美しい海しかないという最上級の特権が付いてくるから幸せだ。

その日思いついたビーチへと向かった。ビーチへの入り口はできるだけドラマティックなほうがいい。

どうせなら普段行かない小島へと足を延ばそう。

島特有のゴツゴツした岩の間にはたくさんの割れ目があり、そこを覗くと透明度抜群のホールが見える。

誰が置いたのかシーサーの置き物の先には・・・

目にも鮮やかな青と白の世界が広がっていた。

もう、どこの国にいるのかわからなくなる。

この景色を眺めながらお昼ご飯を食べるためにここへ来た。夫が作ってくれた中華挽肉丼。勿論、ビールは当然。

食べたら帰る。

ほんの一瞬の贅沢な時間は何物にも代えがたい。一瞬の歓びの為に「わざわざ手間をかける」ことが大好きな私達。これを味わったら、「手間を省く」ことがなんと味気ないことかと思えてくる。便利な時代に生きていても、大切にしたいことは見失わないでいきたいと思う。