先日、珍しく雲がない空に沈んでいく夕日を見ました。
その海に続く光の筋はどこへ移動しても、必ずまっすぐにこちらへ向かって来ます。
太陽の高さによって空の色は変化していきます。
そして、太陽自体の色の変化もお楽しみください。
ここまでギリギリに沈むところまで見える夕日はそうそうないです。
雲がない日は、大きくてまん丸い夕日を楽しむ時間は長いですが、その後の空の「第2章」は見ることができません。「第2章」は雲があってこそなんですね。
しばらくの空の沈黙の後、最後に少しだけ見せた緩やかなグラデーションです。
目の前の桟橋で、ここのところ連日素晴らしい夕日を眺めています。潮風が心の底から気持ちいいと感じられる、本当にいい季節です。
残念ながら今朝は雨ですが・・・昨日までを体験した旅行者の方はもう、満足でしょうね。
ポークランチョンミートの「海を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」ではこの心地よい潮風を感じていただきたいので、テラスのカウンターでお食事を召し上がっていただいております。
朝食の一例です。
静佳日記 *********
今までの人生でどれくらいの映画を見てきたかわからない。もともと映画鑑賞は好きだったが、異常なまでの映画好きの夫と結婚してから、その数は計り知れない。映画館に行く時間はないので、ほぼDVDをレンタルして家で観る。
宿業を始めてからは、その「家で観る」時間もなくなった。それでも1本の映画を仕事のちょっとした合間を見つけては、小刻みにでも観ようとする夫。そのおこぼれを貰おうと、盗み見する私。
冬の間に見た中で面白かったのは「ハクソーリッチ」。戦争映画だが、戦争そのものがストーリーではなく、衛生兵として負傷兵の命を助け続けた主人公の実話。見てから初めて舞台が沖縄だと知った。わが身を捨ててまで人の命を助けようとする彼に感動したのは言うまでもないが、その、おのれを曲げない意志の強さに感銘した。
映像としては目を覆うシーンもいくつかあり、そのリアリティーさ、迫力は、「プライベートライアン」を超えてしまったと思う。とにかくすごい映画だった。
そして、もう一つ「ドリーム 私たちのアポロ計画」というこれまた実話。1960年代の、NASAのアポロ計画の裏で活躍した女性たちの話だが、人種差別のテーマも加わっているのにもかかわらず、決して重たくなく、むしろ小気味よく表現される世界に引き込まれていく。前述の作品と共通しているのは自分を信じる強さ。強さゆえの怠らない努力。
誰しもが本当はそうありたいと心に秘めているのではないだろうか。
そして、もう10回以上は見ているであろう「炎のメモリアル」。アメリカ同時多発テロ事件の際に活躍した多くの名もない消防士達に敬意を表して制作された映画だと聞いている。一人の消防士の物語。大好きな作品の中の一つだ。昨日、久し振りに見たがやっぱりいい。すでにセリフまでも覚えてしまっている各シーンは笑いあり、涙あり・・・。ストーリーの展開がわかっているのにまた見たくなる映画は私にとって本当に面白い映画。この映画の中で一番好きなセリフはラストでジョントラボルタが口にする。・・「死を悼むのではなく、生き方をたたえたい」
キャンベルスープの缶詰にも似ているデザインの消防車のフェイスが好きになった。
自分の知らない世界を体験できる「映画」は、私の人生に多大なる影響を与えていることは間違いない。そして、これからも面白い映画に出会えることを楽しみにしている。