前回いらした時に私達が勝手にそう呼んでいた「もとこちゃん」。本名を名乗ってもきっと私達が覚えていないだろうと、「去年も来ました、もとこです」と言って今年もいらして下さいました。一回しか会っていないのに、よ~~~~く私達をわかっていらっしゃいます。
今年は去年とは別のお友達「冬のオペラグラスちゃん」と一緒です。
「宮古の海は裏切らない!!」と言い切る彼女はダイバーさん。一生宮古に住みたいと、密かに移住願望を募らせています。
今回は一人旅の方とも仲良しに・・・。
みんなで呑んだ最後の夜はお腹が破裂してしまうくらい笑いました。
またいつの日か、宮古で再会できるといいですね。
今回は台風の影響で「海」ではなく、観行がメインになってしまいましたが、「そのお陰で普段は行かないところへ沢山行けた」とポジティブな彼女だからこそ、宮古はいつも裏切らないんですね。また、来年もお会いできることを楽しみにしております。
宮古の海が首を長~~~くしてお待ちしております。
ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」では、お泊りの方限定で朝食と夕食のご予約を承っております。
朝食の一例。
夕食の一例。
目の前の海と空を眺めながらお召し上がりください。
静佳日記 *************
朝の風景。
隣のパイナガマビーチは、穏やか。
散歩をする人、泳ぎに来る人、砂浜を走る人、お喋りに来る人、ただただぼーっとしに来る人。ここは色々な目的を持った人々の大いなるステージ。
そして、犬の散歩もまた、朝が盛んだ。
ワンちゃんたちもまた、ここで泳ぐ姿をよく見かける。まさに「犬かき」で。
小学生だった私は泳ぎが苦手で、どうしてもスイムキャップに『赤い線』が欲しかった。当時泳いだ距離でもらえた『赤い線』と『黒い線』。黒い線は確か50メートル(?)以上泳げるヒーローのような存在で、赤い線を3本以上貰った後に黒い線がもらえる。
ある日、泳げなかった私は体育の先生に思い切って聞いてみた。
「先生、犬かきでも赤い線をもらえる?」
当時私が唯一水に浮ける手段は犬かきだけだった。
私の「本気」を察したのか、先生は笑いもせずに「じゃあ、放課後に見てあげるよ」と言った。
いよいよその放課後がきた。
よーいスタート!!
犬かきなんてそうそう前に進まない。ゆっくりゆっくり、プールサイドで先生が見守る中私は15メートルのラインまで到達した。まるで地を這うように・・・・。
「頑張ったね」
15メートルの赤い線1本を貰い、その後高校を卒業するまでそれは私の中での最高記録となる。
その先生が誰だったのか、もう記憶の底に眠ってしまっているが、本当にいい先生だったと思う。今思えば、私がみんなの笑いものにならないように誰もいない放課後を指定したのかもしれない。
そして大人になり、世間ではおばさんと言われる歳になった時、私はスイミングクラブに通い出した。初めはダイエットのため。コーチが付かない自由時間に通ったため、自力で泳ぎを覚える。
何年か通った頃、「宮古に住みたい」と思うようになり、その目的は変わった。
いつか宮古で海のそばに住んだ時、華麗にその海で泳ぎまわりたい。
プールで一人、シュノーケリングの練習もした。
その結果、今では本当に私はパイナガマビーチの海でブイブイ言わせている。
・・・ワンちゃんの泳ぎを見ていて、泳げなかった自分の歴史を思い出していた。