こんにちは。宮古島の「海の前の宿 ポークランチョンミート(PLM)です。
一人旅のお客様。なんと、宮古島でキャンプをしていたそうです。島でキャンプもできるんですね~。何を隠そう私たちもキャンプが大好きで、関東では数えきれないほどキャンプに行っていました。ですから、このポークランチョンミートも宿というよりは「共同のキャンプ場」のイメージで造りました。テントがコンクリートに変わった、みたいな感じです。自宅も兼用なので、毎日がアウトドアなキャンプ気分です。少し便利なキャンプ・・・といったところでしょうか。お部屋にエアコンもあるので夏のキャンプのように暑くて眠れないこともないし、強風でテントが吹っ飛びそうになって一晩中起きている冬のキャンプのようなこともなくなりましたから!!
私の中で絶対条件だったのは、この立地です。朝目が覚めてテント(部屋)から出ると、目の前に海が広がっていること。そして、泳ぎたくなったらすぐに海に飛び込めること。海に入らない宮古人の夫のメリットは、すぐ目の前の桟橋でいつでも思い立った時に釣りができることです。そして、たまには飲みに行きたいので繁華街へも歩いて行けること。
これ以上にない理想の場所に出会えたので、今、島に住むことができています。そして、ここを訪れる方にも、滞在中、私の考える「非日常」を味わっていただきたいという思いを精一杯、あちらこちらにちりばめてポークランチョンミートを形にしました。
宮古の「海」と「空」と「風」と「空気感」を200パーセント楽しんでいただけたら幸いです。
ということで、かなり話がずれてしまいましたが、お客様の話に戻ります。
初めての宮古島だったそうですが、最終日はレンタカーで回られたようです。飛行機の時間までどこまで行けたのでしょうか?
また、お待ちしていますね!!
ポークランチョンミートの「青空レストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」は宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。
朝食の一例です。
夕食はその日のテーマに沿って何品かお出ししています。その中の一例です。
チンタラしていたので、やっともう一つのドアの取っ手のカバーを編み終わりました。
静佳日記 *********
お昼にざるラーメンを夫が作ってくれた。東京での私たちの居酒屋では、天邪鬼な夫が2月頃からよく「冷やし中華始めました」をやっていたけれど、宮古では3月でも暑い日があるので別に不思議でもないし、違和感もない。
半凍りのシャリシャリつけ汁で・・。
いつもお昼御飯が遅いので、日が暮れるまではあっという間だ。夕日に吸い寄せられるように桟橋へと出る。
その日も大きな夕日が待っていた。
夕方にもかかわらず、海はきれいなブルーを保っている。
桟橋に腰かけ、写真を撮っていると、小さな女ギャング二人がやって来て、両方から腕をつかまれる。拉致られる?と思いきや、「何しているの?」と天使のような笑顔を私に向けた。
「写真を撮っているんだよ~夕日がきれいだね~」と言うと、「きれいだね~あたしにも撮らせて~~」
エプロンを着けたまま出てきたので、私を保母さんと思ったのか、機関銃のようにおしゃべりしながら隣に居座った。話によると、彼女達のお家は「四角い枠」の隣だそうだ。聞いてないけど、家族構成まで教えてくれた。お母さんは眼鏡をかけている。
一眼レフなのでやり方を説明してあげながら彼女が撮った作品はこれ。
「新聞に載るかなあ~??」嬉しそうに彼女は言った。
「あたしのことも撮って!!」とせがむので、一枚。
「なんでピースするのか知っている?」
「わからない」と私が答えると、彼女は言った。
「かわいく見えるから!!」
ピースしなくても十分可愛いよ!!
ここのところの私の写真の中で一番いい写真だった。
彼女たちとバイバイして、大人のテーブルへと戻った私は、お隣さんに頂いたお刺身と、ホタテのヒモで熱燗をひっかける。
何気なく繰り返される日常が、幸せだなと感じられるのは、この島に流れる独特の空気のせいなのかもしれない。