Daily Archives: 2016年11月14日

顔は心の鏡

こんにちは。宮古島の「海を体中で感じる宿 ポークランチョンミート(PLM)」です。

1月の30年ぶりの寒波が襲ったある日に泊まられたお客様。「11月にリベンジに来ます」とおっしゃっていられましたが、素晴らしく有言実行!!本当に11月にいらっしゃいました!!

物凄くいいお天気に恵まれ、2度目の宮古は「全く別の島!!」とおっしゃられて帰られました。次回は「釣り」を楽しみにいらっしゃるそうです。

私は強く言いたい!!宮古は11月が本当にいい季節なんです。初夏のような気候に、水温もまだ温かく、台風の心配もない。何にも増して人が少ない!!

この爽やかな気候に毎日私達も感謝しつつ愉しんでいます。

テラスの周りのちょっとした土の部分に色々な人が色々な植物を植えてくれましたが(何故かみんな持って来て植えてくれます)、育てているうちに楽しくなってきました。本来、何かを育てるのが大の苦手な性格なのですが・・・。

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難点は海の前なので潮と風で植物は育ちにくいんです。

何度も苗を買って来てはダメになった日々草。ある日、空地で摘んだものに根が生えていたので、植えてみました。するとこれがまた凄い生命力を発揮!!同じ花なのに空地に生えているのは「雑草」の如く強いんです。周りにも勝手に繁殖を始めました。摩訶不思議。

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いつの間にかこんなところからも生えてきています。

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私もこの花を見習って「雑草」を目指します!!!!!

バジルもドンドン増えて行き、調子に乗ってミニトマトも植えてみました。

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日差しだけは足りないということを知りませんからね。

ポークランチョンミートの「青空レストラン HELL’S KITCHEN(へルズキッチン)」の朝食の一例です。宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

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我が家のお昼は、残り物のさんまを美味しくリメイク。大根おろし尽くしのさんまちゃん。

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今夜はスーパームーンです。

静佳日記 ****

以前イベントで出会った車屋さんの営業マン。何故かそれから彼は私達のことを覚えてくれていた。なので、車の整備はいつもそこでお願いしている。

ある日、車検を通してもらった車を引き取りに行った時の事。彼が事務所から大通りを渡って来てこう言った。

「〇〇日に野菜の袋詰め大会をやるので、是非来てください!!」

かなり熱心に勧められ、仕舞には「そうだ!上地さんの分を取っておきましょうね~」とまで言われたらもう、行かなくちゃしょうがない。

約束の日に訪ねていくと、彼は外出中だった。

ついでにワイパーを交換してもらい、買い物をして帰ることにする。

島は意外と物価が高い。市場へ行くと、ただでさえ高いキャベツが600円もしていた。一体誰が買うのだろうか・・・。

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同じ市場でお弁当は350円。

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外では100円の宮古そばが売っていた。夫が食べてみたいというので買ってみる。

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スーパーへ移動すると、眞露が850円で売られている。東京だと600円くらいだったかな?こちらで泡盛が安いように、内地からの物は全部高くなってしまう。離島だから仕方がない。でも需要はあまりないかも?島では「しま(泡盛の事を言う)」を呑む人が殆どだから・・。

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可愛い人形を発見。いらなくならないのかなあ~~~?引き取ってあげるんだけどっ!!

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帰り道、「例の食堂」の前を通った。あの、いつもカーテンがきっちり3分の2閉まっているが「営業中」の食堂だ。まるでプラスチックでできているかのようにいつも同じ分だけ閉まっている。

初めておじぃが一人入っていくのを見て、いつも「いやだ」と言っていた夫が「入ってみるか・・・」と言い出した。

やったあ~~~~~~~~~!!

どこの食堂に入るよりワクワクドキドキした。一体、中はどんななんだろう・・どんなメニューがあるのだろう・・。

恐る恐る入店すると、意外や意外。中は思ったよりも広く、驚いたことに「混んでいた」

ホールはおばぁが一人で切り盛りしている。肝心なメニューは?普通の食堂と同じプラス親子丼もあった。散々迷って、宮古そばとカツカレーを注文。「カツカレーはもうないよ~」とおばぁに言われ、仕切り直し。「カツ」がないのだろうと思い「カツ丼もない?」と聞くと「うん」との答え。

そこで、オムライスを頼んだら「ご飯」が終ったと言う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

選択肢は「そば」しかなかった。自動的に「宮古そば二つ」を注文。「また今度来て他のものも食べてみようね~」と二人で話していると、おばぁがどこかへ電話をしている。

「じゃあ、今から取りに行くからね~~」

・・・・・ん??

厨房のおじぃが近くの製麺所に「そば」を取りに出掛けて行った。「そば」も終わっていたのか・・・・。

待っている間、店内の何十年も経っているであろう「色々」を観察して愉しみ、おじぃとおばぁの緩やかな雰囲気に癒された。

帰り際、ご飯がなかったことへの「ごめんなさい」なのか、おばぁがバナナを二つ持たせてくれた。真っ黒に変色したバナナでもおばぁの気持ちは伝わった。

持ち合わせがなく、一万円札で支払うと、おばぁが千円札を9枚渡し、「余りあるかもしれないから数えてね~~」と言うので数えていると、おじぃが厨房から「五千円札はないのか~」とおばぁに言い、今度は五千円札をくれようとする。

「これで大丈夫よ~」と言うと、おじぃが満面の笑みで手を振った。

彼らの永い永い年月が作り上げた素敵な「笑顔」にほっこりとし、私達もこの「顔」を目指して頑張ろうと思った。

この食堂に入ってみて良かった。

次はご飯が無くなる前に入ってみよう。

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