大いなる空。

ここのところ、自主的ペンキ職人を続けている私は充実した日々を送っております。ランチの前にちょっとづつちょっとづつ、テラスの鉄骨部分のペンキを塗りなおしているのですが、毎年のことなので、だんだん手際が良くなっていくのが自分でわかります。大したことではないと思われるでしょうが、私にとってはどんなことでも創意工夫をするのが楽しくて仕方がないんです。失敗と工夫の繰り返し。失敗がなければ、向上心は生まれません。後戻りしてしまうこともありますが、それもいい経験です。そして、何事も楽しんでやることをモーットーにしています。気分が乗らない時に大仕事はしません。いい仕事ができませんから・・・。まあ、それもこれも自営だからこその特権ですね。この20年くらい、人に言われてやった仕事は一つもありませんから。笑。これだけでももう十分幸せなことです。自営のいいところは自分のさじ加減でできること。但し、気を抜いたらどこまでも手を抜いてしまうという落とし穴があるので、いつでも向上心を忘れないようにしています。

ランチを始めてからも様々な創意工夫をしてきましたが、一番の自信作が『トレンチ掛け』です。その辺にある材料でぱぱっと作ったので見た目は悪いのですが、恐ろしく機能的です。大きさの違う3枚のトレンチ(お盆)のどれを取る時も、どれを仕舞う時も非の打ち所がない。これを毎日使っていて、自画自賛をすることが日課になっています。

さて、夫はと言いますと、彼は彼で『料理部門』で創意工夫を続けております。

その中でも特に毎日研究を繰り返してきたパン作り。生食パンは少しづつですがファンの方も増えてきました。

トーストしても美味しいです。

サンドイッチも色々と作ります。

トーストサンドも美味。私はハムサンドにメチャメチャどハマりしました。

数日前にご予約いただければ、サンドイッチのオードブルなども可能です。結婚式のパーティー等々、もしご希望があればご相談ください。たまにテイクアウトでサンドイッチ等も提供しています。※Instagram(plm385)をご参照下さい※

また、宿泊のお客様には朝食にてお出ししております。

これからもきっと私達の創意工夫は続いていくことでしょう。10年後、20年後には今のそれがきっと役に立っているはずです。20年前、30年前の経験が今、役に立っているのと同じように・・・。

現代は情報が簡単に手に入る時代ですが、誰が何といおいうと、私は思います。

経験に勝るものはない!!

と。良いことも悪いことも、沢山経験してふくよかな人生を送りたいものです。

静佳日記 *************

健康のためと、心の栄養補給のために続けている朝のウオーキング。いつの間にか「ダイエットのため」という理由は消えてなくなった。効果が全くないということに何年もかけてやっと気が付いたから・・・。

その日の朝は予定がびっしりだったのであまり時間がなく、少しだけビーチからその先の遊歩道を歩いて帰ろうという計画で、夜明け前の暗い空の下外へ出た。・・・のはずだった。なのに何故??東の空が明るいではないか!!

どういうこと?

久し振りの朝焼けに、すっかり度肝を抜かれてしまう。とりあえずビーチへ降りて空を見てみよう。

なんということでしょう~~~~~~~~~~!!!(このフレーズはもう何万回も使っている)

暗闇の空を押しのける勢いの太陽のパワーに導かれ、ぎっしり詰め込んだ予定はもう、どうでもよくなった。

きっと今日の日の出はすごいことになるに決まっている。

そう予感して、朝日を拝むいつもの場所へと進むことにした。

近づくにつれ、途中の空はワクワク感を盛り上げるには十分過ぎた。

心臓を患っている私は心拍には常に敏感になっている。このワクワク感のドキドキと坂を昇るバクバクで「私の心臓持つかな?」とちょっと心配になったが、期待感はそれを上回り、先へと進むことを抑えることができなかった。

高台へ着くと、桃色に広がる空が消え、集中的に一点が朱くなったところだった。

さあ、いよいよ太陽のお出ましか。

と期待に胸が爆発しそうになった頃、太陽は雲に負けてしまった。

こんなことはよくあることで、ものごとは殆どが思い通りにはいかないものだ。それをガッカリとうなだれるのか、視点を変えるのかで、日々の楽しさは随分と変わってくる。世の中は自分の力ではどうにもできないことだらけ。私は自分の力ではどうにもできないことは、なるべく気にしないことにしている。ガッカリしたり、怒りを覚えることの方が私には大きなマイナスだから・・・。こういう時はすぐに気持ちを切り替える。素晴らしい空を期待してワクワクしながら歩いたこと自体がその朝の一番のいいことだったのだ。

『結果』は一瞬だけれど、『過程』は長い。それならば結果よりも過程を重視した方がいい。

そして、その朝の太陽は、高く昇ってからようやく少しだけ顔を出し、

諦めて帰路に着いた時振り返ると、ようやく丸く輝いた。まるで私が振り返るのを待っていたかのように・・・。