朝日を浴びて

私は子供の頃から「観察」が好きでした。一歩外へ出るともう、キョロキョロキョロキョロ。何にでも興味を示す子供でした。お家やインテリアなど、好きなものは特に夢中になりました。それは大人になってからも変わりません。「見る」ことが大好きです。だからこの変化の多いポークランチョンミートの場所は私に合っています。日々、同じところを見ていても変化があって面白いですから。「見る」には絶好の場所です。

どこかで順番待ちをする時もキョロキョロしています。病院など、長い「待ち」の時は本を持って行くと何時間でも楽しく過ごせます。だから、意外と早く順番が来るとガッカリする時もあります。

郵便局の順番待ちの時にもキョロキョロしていたので面白いことに気が付きました。「ダイビング機材等で荷物に濡れがある場合は・・・」の注意書き。これは宮古ならではの注意書きですよね。内地の郵便局ではまず見ない。

スーパーの商品名にも目がいきます。謎めいたネーミングの「JAZZりんご」は思わず美味しそうで買ってしまいました。

シークワーサーの親玉のようなこれは「カーブチー」と書いてありました。沖縄のミカンのようです。(沖縄本島の名前かな?)

方言と言えば皆さんはこれ、なんて言っているかわかりますか?

「酒は、ナマビュウで、ビュウ フサリはダメよ!」

では、これはどうでしょう。「でーびる」も「ソーローバシ」もわかりませんよね。

「タンナファクルー」なる代物。おそらくお菓子・・・かな?パン?

全てに興味を持つと、毎日が楽しくなります。

さて、話が変わりますが、我がポークランチョンミートの孤高の料理長が作る自家製パン。皆様の朝食やディナーで活躍させていただいております。試作品のほんの一部をご紹介します。

マンゴーソースも登場です。

朝食にカレースープ。朝食のスープも手間暇かけて作ります。基本、彼は簡単にできるものより、手間がかかる料理の方が好きなようです。作ることが好きな人ですから。毎日違うものをお出ししています。

テラス席でどうぞ景色と風を楽しみながらお召し上がりください。

静佳日記 **********

「静佳さんがいつも行く朝日の所に行きたい」

そうお客さんに言われ、そういえば最近行っていなかったと思い出す。行きたいところが山ほどあるから一日が何時間あっても足りやしない。取り合えず、思い立ったが吉日を忠実に守る私は、すぐに向かうことにした。天気予報は基本見ない。朝起きた時の空で判断。日の出の時刻すら調べなかったが、神様がおまけしてくれたのか、ピッタリちょうどの時間にそこへ着いた。カメラを構えるとまさに太陽がその頭のてっぺんを覗かし始める。一人でその動きをじっと眺めた。いつも殆ど誰もいないその特等席での日の出観賞は、この空を、この太陽を、独り占めしているようで、とても贅沢な気分になる。

太陽のオレンジの光がどこまで届いているかと、後ろを振り向いた。

本当に見晴らしがいい。

展望台から降りるとその後は、太陽のおこぼれを愉しむ。とにかくシルエットが美しい。

公園に必ずある、子供の靴の忘れ物。ちゃんと帰る時に裸足かどうかを確認してね。

帰り道、私の好きな花が咲く沿道が丸裸にされていた。

どんなに刈られても野草は強い。もう、次の世代が生えてきていた。

そして『静佳ビーチ』は必須項目。

必ずと言っていいほど、朝に降り立つビーチ。ビーチを歩くのは朝だけ。昼間は泳ぐだけになる。家はビーチの端っこにあるから、ビーチを歩くことなく海へ入り、海からあがると再びビーチを歩くことなく家に帰る。

ライフセーバーの救助の練習は早朝によく見かける。

それにしても、よく忘れる子供の履物。ビーチにも散乱していた。

自転車もきっと忘れ物。数か月間置きっぱなしのような気がする。乗ってきたことを忘れるのは、もう、立派な認知症だ。

だけど、この景色・・・・嫌いじゃない。絵になっている。

一日の幸せは朝から始まった。