宮古愛

一体、どれだけ宮古好きなのか・・・。

そんな人はざらにいます。だけど、こんなにも宮古へ頻繁に飛んでくる人たちはきっと珍しい。

まるで親戚の家に来たかのように寛ぎ、(夫が親戚のおじさん)

一人娘も初めましては1年生でした。もう4年のお付き合いですかね。

漫才コンビの様にノリツッコミも息がぴったり。

広いお庭では貝殻拾いに精を出します。

日が暮れ始めるとスパークリングの栓を抜き、

楽しかった一日の報告会。

そして、親戚の家でのホームパーティーが始まります。

結婚記念日のお祝いをした夜もありました。

線香花火は泡盛のグラスを傾けながら目の前の『庭』で・・・。

何度バイバイしても、出稼ぎに出た彼らはすぐにまた里帰りしてきます。

ママさんが「お腹が空いた!お菓子を食べたい」と言った時に「ごはんが食べられなくなるから我慢しなさい」と私が諭したのをきっかけに、私は「お母さん」と呼ばれるようになりました。そんなママさんのことを私達は「たかこさん」と呼んでいます。勿論、本当の名前は違います。何故だかわかりませんが「たかこさん」っぽかったので夫がそう呼び始めました。先日のドライブ中に、こののぼり旗を見つけた時は夫と二人でバカウケでした。「たかこさんだ~~~~~~!!」

またすぐに「たかこさん」に会えることと思います。

さて、PLM料理番長の夫は、相変らずパン作りの研究も続行中です。最近はあんこ食パンにハマっています。生食でもトーストでも美味しい!!やっぱりこれは牛乳と合いますね~~。彼の研究意欲には終わりはないようです。身体が動かなくなるまで、私達はきっと働いていることでしょう。

静佳日記 **********

娘が休みを利用して帰って来たのは少し前のことになる。

宿を始めてからというもの、私を「お母さん」と呼ぶかわいい子達は沢山いるが、「ママ」と呼ぶのは彼女だけ。(違う意味のママと呼ぶ人はいるけれど)

娘が帰ってくるときは宿の予約は受けないことにしている。私達は何事でも両立ができない。夫は娘のために沢山の肉を用意した。

私は海を見せようとドライブに連れだす。

途中で沢山のヤギに遭遇。

娘は興味がないようだ。

私もどちらかというとヤギ小屋の隣に落ちていた「茶碗」の方に魅かれた。

なぜ、こんなところに茶碗が・・・・。

だが、娘が本当にしたいことは別にある。

彼女は宿の2階テラスにあるハンモックがお気に入りの場所。どこにも行かず、ずっとハンモックに乗っていてもいいくらいのようだった。暇さえあればずっとそこにいた。夕焼け空を眺める以外は・・・。

ポークランチョンミートの一番のファンは実は彼女なのかもしれない。いや、二番目にしておこう。一番の座は譲れない。

ただ、仕事で疲れた心を癒すのは、この海でも、空でも、ハンモックでもない。きっとパパとママ。

酔っぱらってどうしようもなくなる時もあるけれど(特にママ)、誰よりも娘を想い、誰よりも娘を叱ってくれる、そして、誰よりも強い信念を見せつけてくる、そんな存在が彼女を奮い立たせていることに間違いはないだろう。