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ちょうど良い気候の宮古島。

毎日、いいお天気の宮古島。コロナ騒ぎで日本中から驚きとご心配を頂きましたが、私達は元気です。そして、ポークランチョンミートの建っているこの場所にいる限り、いつもと同じく平和です。子供たちの笑い声が一日中響き渡っているし、大人たちの桟橋での釣り人口も増えているし、相変らず、やってくる車の数の多いこと!!

先日、夫の同級生&先輩たちで結成されたバイクチームがランチに来てくれました。

コロナ禍だからこそ、風を切って走るっていいことですね。何より、密にならないし。宮古はちょうど良い島の大きさなので、何をするにもちょうど良いと思います。狭からず、大きすぎず。人も、少なからず、多すぎず・・。「ちょうど良い」って本当にいいです。

さて、余っていた取っ手をどこに付けようかと悩んでいましたが、ちょうど良い所をみつけました。鍵とか、マスクとか、エプロンとか・・・ちょっとした一時置き場にちょうど良いです。

そして、パッケージ好きの私はまたまた箱につられて買ってしまいました。だって、箱が可愛かったから~~!!

香辛料の使い終わった小瓶も可愛いのできれいに洗って、捨てません。一つ一つではそうでもないけれど、こうやって並べると可愛いでしょう?

夫のパン作りも進んでいます。

お客様の朝食にと思って始めたパン作りですが、夜のバルの計画があるのでおつまみになるパンも試作中です!!コロナが落ち着いたら、夜の営業も違うスタイルで始めたいと思っていますので宜しくお願いしま~す。昼間の景色も最高ですが、やっぱり夕陽タイムも皆さんに味わって頂きたいので・・・。

取り合えず今はランチを頑張るのみ!!

お~~~~い!宿はいつになったら再開できるんだ~~~い!?ま、いっか。

最後は息子のお弁当シリーズ。

たまに変なことを思いつく夫がへんてこりんな朝ごはんを作りました。

チャーハン丼だそうです。

静佳日記 **********

宮古中、殆ど行ったことがある。

そう言える日は来るのだろうか、と思うほど宮古は奥が深い。6年間住んでいる探検好きの私でさえ、まだまだ未知の場所がわんさかあるのだ。だからこそ、この島は面白いのだろう。一度ハマったらもう抜け出せない魅力がある。

海の中はその代表格。先日、その『はじめて』を体験するべく向かった場所がある。新しい場所は勿論情報がないので「何もなかった」ということも多々あるが、それも探検の面白さなので、一向にかまわない。

ところが、その『初めて』にはとんでもなく面白いポイントがあった。そこの海一帯の全部が面白いわけではない。むしろ何もない砂の海底が続いているだけ。だからこそ、そこへ辿り着いた時にまるで宝島を探し当てたかのような驚きと感動を味わうことができる。パイナガマビーチもそう。なので私はどちらかというとそういうタイプの海の方が好きだ。何かを探すのが探検で、それはとてもワクワクする行為だから。

その日、目の前に突然現れた竜宮城は、私と一緒に潜った友人の心を一気にわしづかみにし離さなかった。

魚達は竜宮城を探すのが上手で、いつもそこは賑わっている。

そしてそこが本当に竜宮城で、本当に幻なのかも?と思えたのは、一度離れたら二度とそこへ辿り着けなかったから。

何度も何度も探したが、その日はもう見ることができなかった。

まあ、いい。

また次の機会まで楽しみはとっておこう。探す喜びを再び味わうことができる。

竜宮城はあきらめて、その代わりに大きな貝をたくさん見つけ大騒ぎ。勿論、獲ることはしない。

珊瑚だって生きている。

そして散々楽しんだ後に海から上がった時、雲行きが急に怪しくなった。海に入る時には青く澄んだ晴天だったので、一瞬本気で、竜宮城で何日も過ぎてしまったのかしら?と思ってしまったが、口には出さずにいた。

映画「インディペンデンスディ」の宇宙船のようにもみえる、大きな大きな黒い雨雲がものすごいスピードで私達を追いかけてきたので、「やば~い!台風がやってくる~~~!!冬なのに~~~!!」と半ばふざけて、大声で叫びなが必死に車まで走った。計算されたかのように車に辿り着いた時、その「台風」が通過した。

空の神様はきっとその日、私達に味方をしてくれたんだね。

春爛漫。

なんだかんだで忙しい毎日です。

2階の宿の部分は殆ど使用していませんが、毎日換気したり掃除は欠かせません。お客様がいらっしゃらなくても結局はいつも通りの仕事です。建物も生きていますから、手をかけてあげなければ死んでしまいます。この建物は大切な大切な宝物なので、死んでもらったら困っちゃうんです!笑

インテリアも同じこと。毎日、どこかしらをいじくっています。思いついたら即実行タイプなので、やっかいです。「いいこと思いついた!!」が口癖で、このセリフを聞くと、夫は「またか・・・」とため息をつきます。それでも黙って見守ってくれているのでありがたいです。家具の配置一つ、テーブルクロス一つ・・・変えるだけでも雰囲気がガラッと変わって楽しいです。先日は、引き出しの取っ手を全部付け替えてみました。気に入った在庫が沢山眠っていたので使わなきゃ勿体ない!!そんな単純な発想でした。

一つだけ掴めない開かずの引き出しも作ってみました。

ポークランチョンミートには私の大好きなものしか置いていません。好きなものに囲まれて生活をするのが夢でしたから。目の前に広がる海と空も大好きなものの一つです。ついでに、ここで一日中流れている音楽も好きな曲ばかりです。その時によって曲のチョイスは変わります。お天気がいい日のランチタイムではハワイアンレゲエが今のお気に入り。開放的なテラスにぴったりです。そして、一人で大工仕事をする時は主に「松田聖子」がかかっています。大きな声で歌えるから・・・。笑

夫はといえば、毎日料理に勤しんでいます。これも彼の好きなことですから、私たち夫婦は本当に恵まれています。

彼のパンの新作はどんどん増えていく一方。

こういった総菜パンが宮古にはあまりないので、久し振りに食べた気がします。どれも美味しい!!じきにメニューに登場します。

今のランチは「ジャパンカレー」(サラサラのカレー)ですが、バターチキンカレーも昔からよく「おすすめメニュー」で提供していました。そこで「ナン」を作ってみましたが、まだまだナンは難しい。研究に時間がかかりそうです。

同時に、デザートも少しづつレパートリーを広げていく予定です。

節分の日にお土産で恵方巻を頂きました。食べるのは初めてでしたが、分解したので恵方巻ではなくなっちゃいました。

毎日、いいお天気が続いています。今日はお隣のパイナガマビーチで沢山の子供たちが泳いでいます。2月とは思えない暖かさ。もう、春を通り越して夏ですね!!

最後は、息子のお弁当。

静佳日記 *********

朝のウオーキング。

お隣のパイナガマビーチから出発することが多い。とても気持ちのいい場所だから。

駐車場には猫ちゃんがいつも鎮座している。

もうひとブロック先にはヨットハーバーがある。ここも静かでいいところ。朝は海面が穏やかなグリーンで湖の様。

海を眺め、空を仰ぐ・・・穏やかそのものの時間。

遠い国からはるばるやってきたスクールバスがかわいい。

ギンネムの樹。中南米が原産だが、熱帯、亜熱帯の地方に世界中で見られる。日本では沖縄や小笠原など。可愛いらしい花を咲かせるが、恐ろしいほどの繁殖力で、宮古中どこでも生い茂っている。これが根付くと厄介なので、さすがに「しずかだん」には入らないように気を付けている。お墓掃除の時にその厄介さは経験済だから。

ギンネムを見ていたら何やら建物のようなものが見えた。

もう、荒れ果ててお化け屋敷だな。こりゃ。

こんなものを見つけるのも歩くことの特権。

もう一つ、南西諸島特有の植物と言えば「ソテツ」。これも島ではよく見かける。

さらに、歩いたお陰で見つけたものがあった。宮古島市とマウイ郡は姉妹都市だったようだ。締結50周年記念植樹の石碑。

図書館の歴史も写真にて見ることができる。この時代に将来「未来創造センター」なるものが出来ることを誰が想像しただろうか。

そして私は、ある秘密も握っている。

人知れず草むらに隠されたこの残骸は、ウルトラマンがこの世に存在していた証拠なのか。それとも、未来からやってきた何かのスイッチなのか。いつものように、謎は謎のままでそっとしておこう。

春の陽気の宮古島

昨年からのコロナ禍で、多くの人たちの生活が大きく変わったことでしょう。

私達夫婦は宿を運営することで生計を立てていたので、その風当たりは相当なものでした。されども、私達は自称「雑草」です。雑草は踏まれても刈られても、また伸びてきます。何故って?根っこがあるからです。それは人でいうと「命」です。命を取られない限り、なんだってできるんです。

そして、もう一つ必要なのは希望です。

ありがたいことに、私達はその二つを持ち合わせています。宿が機能しなくなり、夫は料理の仕事を宿泊の方への朝食&夕食から、ディナーコースへ、ランチへとスイッチしました。一口に料理と言っても提供する時間帯や形態によって全く変わってきます。そこからの彼の意欲は半端ないです。来る日も来る日も一日中厨房に立ち、朝から夜遅くまでメニューの試作を作り続けています。営業時間はたった2時間なのに・・・・。そして、事態はどんどん変わっていき、試行錯誤を繰り返し、たくさん話し合って、今回、辿り着いたのが「オンリーワンランチ」です。ポークランチョンミートらしく、ポークランチョンミートだから出来ること。そう考えたら自然と「そうしよう」になりました。そして、夢は膨らみ、次はどんなお店にしようか・・・と毎晩語り合い、酔っ払い、最後は喧嘩になる。といった毎日です。

夢を持つことはことつまり「希望」です。生きる糧といってもいいでしょう。コロナのお陰で、夫は自分のお店を取り戻したように思います。毎日充実している表情の彼を見ていてそう感じています。東京で営んでいた居酒屋は夫の10代の頃からの夢でした。宮古に戻ってきて始めた宿はどちらかというと私のお店です。なので、どこかで彼は自分のお店を取り戻したかったのではないかと思うんです。「こちら葛飾区立石屋 極」これが東京でのお店の名前です。この最後の「極(きわめ)」には意味があり、夫が、2号店は「腕(うで)」に、3号店は「技(わざ)」にと進化させていきたいと言って名付けました。宮古でこれから進化させていくお店は、ある意味「こちら葛飾区立石屋 腕」です。その後には、私達がおじぃ、おばぁになった時の「こちら葛飾区立石屋 技」の計画が待っています。どうぞ皆様、永いお付き合いのほど宜しくお願い致します。あ、勿論、コロナが落ち着いたら宿の方も今まで通り可愛がってくださいね。

久し振りに文章を書いているので、なが~~~~くなってしまいましたが、ポークランチョンミートの料理の一例をご紹介します。オンリーワンランチは不定期でメニューが変わります。その日のメニューはインスタグラムに載せています。「plm385」で検索してくださいね。ゲリラモーニングなんかもたま~~~にやっちゃおう!!って考えています。

自家製パンを使ったメニューも色々。

またコロナが落ち着いたら夜の部も復活させたいと思っています。

今日はランチが暇だったので、ビールでも飲んじゃいましょうかね~~笑

思いつくと何でも作りたくなっちゃう夫が面白いものを作ってくれました。サッポロ一番塩ラーメンの袋の写真を忠実に再現!!!!

最後に、息子のお弁当特集~~。ダブルかつ丼!!

静佳日記 ***************

朝のウオーキング。冬の出発はまだまだ月灯りの下で。

その日は、どうしても探したいものがあったため、目的地は決まっていた。少し遠いが期待で胸が膨らんでいた。歩くのが久し振りということもあり、ウキウキもしていた。そして、予期せぬ空。そうだった。この辺りは朝日が美しく見える場所。

早速、その中でも特等席の場所に向かった。

やっぱりね。見事なサンライズ。

ということは西側は桜色に染まっているはず。だって、宿の後ろ(東側)がオレンジに染まると、宿の正面(西側)は桜色。いつもの方程式だから。少し歩いてみると、やはり自然の法則はその日も、場所が変わっても、いつも通りだった。サトウキビ畑の上に広がる桜色。このアンニュイな淡い色はこの時間帯にしか現れない。そして、上のほうにはお月様。すーーーーーーっと身体の中で何かが下りていくような感覚を味わう。

やはり今日は歩いてよかった。

目的のものを見つけた後、花びらが沢山落ちている道を通った。本当に沢山落ちていた。綺麗な状態のものを物色し、拾い集めることに夢中になる。まるでいつものビーチコーミングと一緒。フラワーロードを満喫してからほどなくすると、道端に今度は違うものが落ちていた。

これは拾う気になれない。

家に帰ると、いつもの海がこれまたアンニュイな色に染まっていた。ごくごくごく薄いみずいろ。限りなく白に近い。そしてある線を境に濃い青が始まる。思わずカメラを向けたが、この色だけは何度撮影しても再現することができない。やはり自然の美しさはこの目で見るに限るというところなのだろうか。

踏みつけられて終わるはずだった花びらは、その日ランチのお客様の前でもう一花咲かすことができた。

また、拾いに行こう。