夏が来た!!

お隣のパイナガマビーチでは、まだまだ泳ぐ人を見かけますが、もう年の瀬。季節は確か冬ですよね。冷房が必要な日もまだまだあったりして、北風と雨さえ降らなければやはり常夏と言えるんでしょうか。

夕方のパイナガマビーチも大好きです。

勿論、夜も素敵です。ビーチに流れ星を探しに行ったりもします。

朝から晩まで楽しませてくれるパイナガマビーチ。住めば住むほど惚れこんでしまいます。今のポークランチョンミートが建っているこの土地との初対面の時、「ここに住む!!」と0コンマ1秒で決めた、私の直感は人生で一番の正解でした。

海と空が好きな方は是非、泊りに来てくださいね。きっとこの場所を気に入ってもらえると思います。そして、暮らすように泊まって頂けたら幸いです。

さて、静佳の花壇「しずかだん」を無理矢理拡張中です。

もうあきらめていた「種」からの発芽。

な、な、な、なんと数日前に一個だけ芽を出していたんです!!

嬉しいのなんのって。

そして、初めの一歩を踏み出すと、あれよあれよと言う間に芽を出し始めたおりこうちゃん達。

もう、ワクワクが止まりません。だけど、諦めていたので、これがどの花の種なのかわからなくなってしまいました。それというのも、名前を書いていた立て札が風で飛んでしまったからなんです。名前といっても正式名称がわからない野草なので「紅葉っぽい葉っぱ」とか、「ピンクの花」とか、私にしかわからない「名前」です。違う列なのに、同じ芽も出ていたりして・・・

もう、何が何だかわかりませんが、大きく育ったらきっとわかるでしょう。それまでお楽しみということで、大事に育てます。

その「ピンクの花」というのは、今私が一番「しずかだん」で育てたい花なんです。道端で咲いている花の種を採ってきて埋めました。これが成功すると、こんんなに可愛い花を咲かせてくれるんです。

こんな風に飾っても可愛い!!花びらがすぐにポロポロと落ちるのでこういう生け方にしました。自分の中では「ナイスアイディア~~!!」

どうか、この花を咲かせてください!!

咲かぬなら、咲くまで続けよう、ホトトギス。

私が草花にうつつを抜かしている間、夫はパン作りに没頭しています。順番にご紹介していきますが、実はもうすでに何種類かのパン作りに成功しております。のめり込むきっかけとなったフォッカッチャはもう何回作ったかわかりません。少しレシピを変えるだけで違う仕上がりになりますから。

試食係の私の体重が増えるという、尊い犠牲のもとに夫のパンはドンドン美味しくなっていきます。そのパンでお客様に朝食をお出しできる日を夢見ています。そして・・・・さらに夢はドンドン膨らんでいきます。ベーキングパウダーのせいでしょうかね。

そんな夫が手掛けるメニューのほんの一部をご紹介します。

タコのラグーソーススパゲッティ

中華は彼の原点です。

今、街中華が巷では流行っているようですね。「カニ玉」はみんなの人気者。

チャーハンはチャーシューとごはんの炊き方が命です。私が子供の頃は「焼きめし」と言っていました。(母が)

海老春巻きを試作した時には、島で手に入るすべての春巻きの皮を試してみました。

巻き方も何パターンか試してみて、最終的に出来上がったのがこれ。この時も試食をし過ぎた私は脂肪肝という尊い犠牲を払いました。

そして、料理のジャンルにとらわれず、様々な料理をミックスするのがポークランチョンミート流です。

料理は全てお任せです。何が出てくるかはお楽しみ。

静佳日記 *************

久し振りに晴れた。

そして、久し振りに二日酔いだった。

「もう、今日は泳ぐしかないね」

テラスで朝食をとっている時に、青い海と雲一つない青い空を睨みつけながら私が言う。勿論、言った相手は夫。「泳げば?」俺はその気はないよと言わんばかりの口ぶりだった。「じゃあ、釣りにでも行く?」それも却下のようだった。

「よし!今日はお弁当を持って海でランチしよう!!」

このプレゼンは何故かすんなりとおったようだった。

そうと決まればお米を研ぎだす夫。

私はと言えば、トイレのドアに大きく貼ってある宮古島の地図とにらめっこしていた。頭が回らない時は地図で行き先を探す。見ているうちにいつの間にかシュノーケル出来る場所を探していたが、だるくて準備をする気にもならない。

ま、いいか。

お弁当だけ食べるのんびりツアーってのもたまにはいいね。大好きな読書もオプションで。どれも読みたくて選びきれないので5冊ほどリュックに押し込んだ。

「出来たよ~~。あるもので作ったお弁当。」

夫が出前のように両手で運んできたそれを見てテンションが上がった。

「わあ。美味しそう!これを食べに行くのね!!」

海のお供の「椅子」と「スピーカー」を積んで、すぐに車に乗り込んだ。

その時に決めていた目的地は「ゆいなビーチ」だった。久し振りの橋はすこぶるご機嫌で、すれ違うレンタカーの窓から見えるのは「笑顔」しかない。

ふと路上を見ると、定期的に生えている雑草。

「こんなところにどうやって種が飛んできたんだろうね」だって、陸地からは何キロも離れているのに。

「また、おまえの何故?が始まったか。」めんどくさそうではなく夫が応え、「きっと車のタイヤが運ぶんじゃないか?」と、いかにも正解をすぐにみつけてしまった。

そして橋を渡ると、家から10分もかからない「ゆいなビーチ」はやめて、少しドライブをしてお腹を空かせようということで意見が一致した。

この写真より実際ははるかに美しい絶景ポイントに、レンタカーが今まで見たことがないくらいの台数が停まっていた。例年の夏よりも観光客が来ているように思える。そして、その「青」を初めて見たであろう人々は皆、歓喜の声をあげていた。

「私達って、観光地に住んでいるんだね」

今更ながらそう思い知らされ、

「なんだかすごく得をしている気分だね」

だって、家からまだ20分くらいしか経っていない。

次に向かったのは、いつもシュノーケリングを楽しむところ。

「あ~~~あ。やっぱり泳げばよかった~~~」

珊瑚が透けて見える海を見て、少し後悔した。遠くではいい波が立っている。ここはサーフポイントでもある。

別の方向では釣りを楽しむ人がチラホラ。その釣り人に波が時々かぶって見えた。「シャッターチャンスだよ」夫にそう言われてムキになった私は、その瞬間を捉えようとその場からしばし離れられなくなる。一眼レフを持参すればよかったと残念がりながらも、その決定的瞬間を捉える。

だからってどうってことはなかった。

そして、最終的に選んだランチテーブルは・・・。

およそ人が足を踏み入れない場所。一目で気に入った。

物凄い高さの崖っぷち。高所恐怖症の私が何故かここを選んだ。

だって、絶景だったから。

海と、登ってもいないのに山の頂上を制覇したかのような達成感の両方が味わえる素敵な場所だった。ここに椅子を置いて、ランチタイムを楽しもう。ちょっと怖いので私は一歩下がって座った。

「水平線の先には何があるんだろう」

大昔の人はきっとそう思っていたに違いない。この景色を見てなぜかそんなことが頭をよぎった。きっと私は「大昔の人」の血が濃く受け継がれている。見えないものを無性に見たくなる性質だから。

海を眺めていた夫が急に叫んだ。「あ!!ウミガメ!!」

それをきっかけに、何匹も何匹もウミガメを発見した。一体ここにはウミガメの家族が何世帯住んでいるんだろう。

「人が浮いている!!」死体だと言い張る夫はたまには間違えることもある。

そして、その日は風が全くなかった。これほどまでにいい天気の日は久し振りだ。いつも毒舌しか吐かない夫が真面目な顔をして「今日のこの天気は神様からの束の間のプレゼントだね」なんてセリフを言うもんだから、思わずおにぎりが喉を詰まらせ、サザエさんの「んがつっつ」になりそうになった。まぁ、そう言いたくもなるよね。この景色を見ていたら・・・。

誰もいないので大きな声で歌ったって構わない。自由な時間だった。途中で福岡からの観光客の母娘に夫がおいでおいでをして「ウミガメ」を見せてあげた。

結局、読書もお昼寝もせずに帰ってきた「のんびりツアー」。家に帰ってからテラスのハンモックで読書とお昼寝を遂行。

神様からのプレゼントをおおいに満喫した一日だった。