Daily Archives: 2019年9月1日

お久しぶりです。

ながらくブログを更新できず、色々な方々にご心配をおかけいたしました。

お察しのように、体調を崩し、入院をしておりました。ご予約を入れてくださっていた方々には、急な営業休止で大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございませんでした。無事に退院を果たし、リハビリが始まっております。間もなくポークランチョンミートの営業も再開する予定です。わたくしも色々と身体にガタが来る年齢になったというわけで、今後もどういった病気に出会うのかは未知ですので、再びこういったことでご迷惑をおかけしないとも言い切れません。その際はどうぞ広~~~~~~い懐で受け入れてくださいますようお願い申し上げます。

身体と熱意(これが重要!!)が続く限りはポークランチョンミートは続けるつもりでおりますので、これからもご愛顧下さいませませ。

さて、随分と時間が経ってしまいましたが、お泊りのお客様のご紹介をさせてくださいね。

地元で農業をされているお客様。沢山の種類のお野菜を作っていらっしゃるそうで、うらやましいです。お子ちゃま達はお隣の公園でも駆け回り、短い間でしたが存分に満喫していただいたと思います。この次は野菜作りの秘訣を是非教わりたいです!!宜しくお願いしま~~~~す!!

八重山でリゾートバイトをしていた若者君。就職が秋からに決まっているのでその前に「できること」を体験中なのだそう。地元に帰る前に「ちょっと」宮古へと立ち寄ったそうです。一緒に呑んで語り合いましたが、本当にまじめで素晴らしい青年でした。人を助ける仕事を選んだのも、彼の人柄を知れば納得です。

いつかまた、立派になって遊びに来てくださいね。楽しみにしています。

お父さん一人で二人の男の子を連れていらしたお客様。まあ~~~~~~~その子たちのやんちゃなことといったらっ!!!!私たちもつい同い年になっちゃっうほどでした。(意味が分からない??)一緒にふざけて、一緒に笑って・・・・固い友情が芽生えたと思いますが、いつまで私たちのことを覚えていてくれることやら・・・忘れそうになったら、お父さん!!また連れてこないとあきまへんで~~~!!

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

夕食の一例です。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。

静佳日記 *********

ある日突然、それは始まった。

体を動かすことには自信があった私の身体が急に言うことを聞かなくなったのだ。少し動いても息が上がる。めまいがする。立っているのが辛くなる。こんなことは初めての経験で、何がどうなったのか理解できず数日を過ごした。少し大事にしていればすぐに治るだろうとの軽い判断。ところが海で泳いでも息が続かない。これは一大事だ。

沢山来る宿のお客さん達の、親御さんの経験談や看護師さんの意見を素直に聞いて、病院で検査をすることにした。彼らの助言がなかったらまだまだ病院に行っていなかったと思うとぞっとする。

宿をやっていて良かった。

ところがどんな検査をしても悪いところが見つからない。何度も通った。一つだけ先生が指摘したのは「脂肪肝」。普段の生活を初診の際に記入していたので「100%お酒のせいですよ!!」と苦笑いの先生。それからは勝手な自己判断で運動をした方が良いと思い込んでいた。これも今思えば恐ろしいことだ。今頃はこの世にいなかったかもしれないのだ。

考えあぐねた先生は、次なる手段の検査を提案した。24時間の監視。早速ホルダーを装着して自宅での日常生活の検査が始まる。「結果は時間がかかります」そう言って2週間ほど先の予約を入れてくれた。お盆休みを挟んでいたのだった。結果を聴くまでの間に症状はどんどん悪化し、ついには少し歩いても座り込みたくなるほどにまでなっていた。それでも仕事をこなしていた私は、夫に「鉄人」呼ばわりされる所以を自覚せざるを得なかった。

そして、金曜日の夕方。病院の先生から電話があった。「検査の結果を今日見たのですが、すぐに入院できますか?」とのこと。一体全体どういうこと??

事態を把握すよりも、仕事のことが先に立つ。「取り合えず今日は無理です」そう答えていた。「そうですか。では月曜日から入院になります」

え?入院って、土、日はやってないの???

電話を切ってすぐに向こう2週間の予約のお客様に連絡を入れ、代わりの宿を紹介した。恵まれたことに快く受け入れてくれ、最後には「お大事に」「早く良くなってくださいね」との有難い心遣いまでほぼ全員から頂戴する。この時の気持ちを忘れずにいよう。

そして、すでにお泊りいただいていた最後のお客様の朝食の準備をしている時、気を失って倒れた。まるで全てをやり遂げた、リングの上の明日の「ジョー」のようだった。

目が覚めると、自分が何故床に寝ているのかわからなかった。先生から「失神とかはしていないですか?」と聞かれていたのですぐに事態を把握し、「少しでもおかしいなと思ったら迷わず夜中でも来てくださいね」と言われていた言葉通り、「病院に行くよ!!」と厨房の夫に叫んでいた。

救急車よりも早いので、息子の運転で病院まで運んでもらい、早朝のため救急の入り口へ停めた。「起き上がるとまた失神しそうで怖いからストレッチャーを持ってきてもらって」依頼した息子は車いすを運んできた。「守衛さんが話が分からないみたい」車いすでその守衛さんの所へ行き、自分で説明したが「保険証と診察券を・・」と言われ、挙句の果てに「そこで、血圧を測ってください」

その数分後から何十回も血圧を測られることになる私は、機械に腕を入れて自分で血圧を測りながら、「これは意味があるのか」と頭の中で問うていた。

その後のことは記憶があいまい。「上地さんですね!!」看護師さんがベッドへ寝かせてくれ、夜勤らしい無表情の若い医師に「脈が30しかないんです!!」と叫んでいた。無表情くんは、アルファベットと数字の羅列を繰り返し指示し、「取り合えず脈をあげないと・・・」。沢山の点滴の針が腕に刺され、色々な薬が体内に送り込まれたように思う。看護師さんたちの緊迫感と、忍者のように素早い動きが、「私、危ないのかしら??」と思わせた。だが、それよりも身体がしんどすぎて、それほど怖さは感じなかった。と、思う。

次回へと続く。