Daily Archives: 2019年2月26日

こんにちはっ!!とぉぅきょぅ~~!!最終章

お散歩をしていて、見つけたマンゴーパーラー。そそられる看板です。オンシーズンになったら賑わうんでしょうね。宮古のマンゴーは日本一美味しいです。(※個人の感想です)是非、宮古にいらしたら一度はお召し上がりください。

さて、ポークランチョンミートの目の前に桟橋があります。ここからの景色は世界一!!(※個人の感想です)でも、せっかくの景色を暫く眺めに行っていませんでした。数分の時間があれば行けるのに、なんてもったいないことをしているのだろう・・・・そう思い久し振りに夕方桟橋まで出て行きました。

その日は曇り空。夕日どころか、ぶ厚い雲に覆われています。それでも桟橋の塀に腰かけると、何とも言えない気持ちよさが待っていました。

この空気感・・・・・「五感を研ぎ澄ます」という言葉がよく使われますが、ここに座ると「五感」がゆるやか~~~~にとろけて流れていってしまう感覚を覚えます。(※個人の感想です)

私の大好きな場所です。

パイナガマのビーチもその全部を見渡せることができます。ビーチはまだまだ静かでした。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

試作品のハムカツサンド。中にチーズを入れると、とろ~~~~~りとろけちゃいました。

夕食の一例です。

宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。料理担当は夫です。牛すじで中華丼を作りました。夕食のメニューにも良さそうですね。丼ではなく、単品で・・・。

静佳日記 ***********

(前回からの続き・・・・)

数日かけて様々な場所へ行き、様々な買い付けをし、すっかりバイヤー気分を味わった。素敵なものが溢れかえっている東京での買い物は楽しかったが、かなり疲労困憊。最後の方は、えい!もう!ここからここまで全部ちょうだい!!と言いたくなった。選ぶという行為がこんなにも疲れるなんて・・・。

ほとんど見えない東京の空を見上げて撮影をしている人を見かけ、便乗もした。

久し振りの雪にも出会えた。手がかじかむ感覚が懐かしかった。

そして、一年に一度宮古へ来てくれる人達とも会うことができた。彦星と織姫になった気分。夫は「彦にゃん」と呼ばれた。

大きなミッションだった娘の美容室へも行った。個室で寛ぐ6時間。(夫婦二人で6時間もかかった)

娘の成長を見ることができて感無量。

スカイツリーだって忘れない。

東京タワーの方が好きだけど・・・。

そして、娘達の行きつけのお店で娘の友達とも合流。かつての地元で新しくできたそのお店は素晴らしかった。夫は料理を誉め、私は内装がガチンコの好みだった。娘たちの間では、夫は滅多に気に入るお店がないという印象があるらしい。なので、彼がお店を気に入ったことが凄く嬉しかったようだった。私は、娘の地元へ来た時はきっと一生ここにしか来れないんだろうなという予想をたてていた。(それくらい夫は気に入るお店を見つけるとそこにしか行かない)

その店で夫は「魔術」もとい「手品」をみんなに見せつけ、私は「田中みな実」の物まねを初披露することになる。

そして、最終日の夜。私が東京であと食べたいものと言ったら「串揚げ」。35年来の友人が働いている「串の坊」へ行きたかったけれど遠すぎるので断念。すると・・娘の家の近くを歩いていて偶然新しい串揚げ屋さんを発見!!やった!!ここへ入ろう!!店に入るとすぐに何となく「串の坊」を感じた。お通しの出し方、おしぼりや塩へのこだわり方やメニュー等々・・・・。暫くして店主に「もしかして、串の坊にいらっしゃったのでは?」と尋ねるとドンピシャだった。運命的に、銀座まで行かなくとも私は「串の坊」の味が食べられたのだった。なんという幸運だ。しかも、店主に35年来の友人の名前を告げると「勿論、知っていますよ。」とのこと。こんな偶然もあるのだなあ。広い東京が宮古のように狭く感じられた。もう一軒、娘の地元で行けるお店が出来て良かった。

そして、翌日、すでに帰りたくなっている宮古へと向かう日。

那覇から宮古行きの乗継便へ乗り込むと、運よく窓側の席が空いていたので、変えてもらう。

別の飛行機が先に離陸。飛行機の中は意外にも絶好の撮影ポイントだった。

私達の機が飛び立つと、間もなく現れた広い広い『雲』の海。なんという素晴らしい景色なのだろう。

感動。

シュノーケルを付けて今すぐこの海へ飛び込みたい衝動にかられた。現実にはあり得ないけれど、ふわふわの中で泳ぎたい。

そこに広がるまさに「別世界」を見ていて、月へ行きたい有名社長の気持ちが少しわかったような気がした。急いで写真も撮ったが、目で見る世界とはやはり全然違うもの。これを見たままに表現できる写真家がこの世にいるのだろうか。

雲の海に魅せられながらも、一番見たかったのはやはり空からのポークランチョンミート。今度こそ!!三度目の正直にかけた。運よくまだ空は明るい時間帯。

高度が下がり始めると、美しい宮古の海が見え始めてきた。初めて宮古へ訪れる人たちはまず一番初めにこれを見ることになるのだな。そんなことを考えながらも、もうすでにワクワクが絶好調に達していた。

後ろの席に人が座っていなかったことが、窓にへばりついて不細工な顔になることを許してしまった。今日はどの航路で空港へと入っていくのか・・・?

あれ??

そっちじゃないよ~~!!次第に地面が近づいていく様を見て、嫌な予感がした。

その日の飛行機はパイナガマビーチ側は通らず・・・・。またもや夢は叶わなかった。また次回こそ・・。

空港からタクシーに乗ると、暫くして運転手さんが言った。「違反みたいだからテレビはやめてラジオにしようね~~」そう言って流れていたテレビがラジオへと切り替わる。

いよっ!!待ってました!!宮古感満載!!たったひとっ飛びで、「かしこまりました~~」「申し訳ございません!!」の連呼の国から、ゆる~~~~い宮古王国へと戻ってきたのだった。

そして、空から眺めることが出来なかったポークランチョンミートへ着くと、目の前の桟橋では、海開きが待ちきれない子供達が海へと飛び込んで遊んでいた。

宮古島にはもう「夏」が訪れていた。