Daily Archives: 2019年1月17日

秘密の花園。

もう、10年近く前になるのでしょうか?一度だけ入ったことがある食堂があるのですが、あまり味が好みに合わないな?と思い、その後行くことがありませんでした。

でも・・・一度だけで決めつけてはいけません。もう一度食べてみるべきっ!と考え直して、行ってみることにしました。1回目の時には食べなかった宮古そばを注文。夫は味噌汁(宮古では味噌汁というメニューは具沢山の味噌汁定食のことです)を頼みました。

考えたことは正解でした。すっかり、昔ながらのそこの味が気に入ってしまった夫は、沢山ある他のメニューを色々食べてみたいと次回の機会を楽しみにしています。たった一度だけで決めつけるのはよくない良い例でした。どんなことでもそうですが、一面だけを見て決めつけてしまうのはもったいないと思っています。人との付き合いが一番それを実感できます。付き合えば付き合うほどその人の良さがわかることって多いですよね。(その逆もありますが)第一印象も大切ですが、それが邪魔して見逃してしまうのって残念なことだと思います。

その話のついでと言っては何ですが、私がずーーーーっと好きなおつまみがあります。名づけて「静佳サラダ」。ただのトマトとゆで卵を切ってマヨネーズをかけただけのものなのですが、毎日でも食べたいくらい昔から大好きです。これはアレンジもできます。ブロッコリーを足したり、ピザ用のチーズを振りかけたり・・・。オリーブの実も合います。ゆで卵の茹で方や塩加減なんかでも微妙に味が変わってきます。簡単だけれど奥が深い1品です。静佳サラダ・・どうぞお試しあれ。

それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。

朝食の一例です。

料理担当は夫です。宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューになります。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時に申し込みください。

タコスドックの試作品を作りました。今、夫が一番気に入っているソーセージを使用して・・・。一口噛むと、プチッ!ジュンジュワ~~~~~~~ッと肉汁がしみ出してきます。

同じく、夕食の一例です。

そろそろ、夕焼けの撮影も難しくなってきています。サンセットを眺めながらの夕食タイムは春になるまでお預けですかね。

静佳日記 **********

テラスで朝食を食べていたある朝。どんどん日差しが強くなっていく空を眺め、海に入ろう!!と決めた。

瞬時に頭に浮かんだ場所は、最近見つけたビーチ。思いついたら即行動な私は、思いついても決してすぐに行動しない夫を誘い、ルンルン気分で支度を始めた。

途中でお弁当を買い、爽やかな空を仰いでドライブの時間も楽しんだ。

ビーチへ着くと、そこは「真夏の無人島」だった。

まずは自分たちの部屋を作る。誰もいないので、音楽のボリュームもめいっぱいに。

夫は買ってきたお弁当を食べ始める。あまりお腹が空いていない私は、宮古独特のお稲荷さんと、揚げすぎて真っ黒になった唐揚げをつまみにビールのCMの如くのどを鳴らす。この失敗作のような真っ黒い唐揚げは意外にもカリカリして美味しかった。このロケーションが美味しさを何倍にもしてくれたと思う。はぁぁぁぁぁぁ~~~~。いつもながら幸せな時間。

食後の運動にと、近くに見えた遊歩道を目指した。

きっと最高の眺めの遊歩道だったはずだが、近づいてみると台風の仕業か、入り口付近から崩れ落ちている。

それでも先へと進んで行くと、長い年月で草が生い茂り通せんぼになっていた。残念。通ろうと思えば通れたが、体中傷だらけになってしまっては海へ入った時に潮水で悲鳴を上げてしまう。予想通りの絶景を眺めながら元の場所へ戻る途中、少し探索。

釣りにはもってこいの場所だな。

岩場の上を歩いていると、ぽっかり空いた穴の中から何やら音が聞こえてくる。恐る恐る覗いてみると、穴の中に波が押し寄せては返っていた。自分の立っている岩の下が空洞になっていて海から繋がっていることがわかった。面白い。

近くには太くて大きい流木。流木と言っても奇麗に切り倒されたもの。船で運ぶ途中で落ちたものが流れ着いたのだろうか?それとも座礁船に積んであったものなのか?とにかく立派な木だった。

その後はお馴染みのシーガラス拾い。今回はいつの間にか参戦していた夫が、満面の笑みで近寄ってくる。

「今までで一番のお宝を見つけたよ」

いつもそう言っているので「ふ~ん、どうせね」と半分心の中で馬鹿にしていたことを彼に謝らなければいけない。もったいつけて握りしめた拳をゆっくりと開いた瞬間にそう思った。まさにパンパカパ~~~~ンだったのだ。

本当に珍しいお宝。コカ・コーラのロゴが残っているシーガラスだった。しかもいい感じに「顔」のよう。

大事に持って帰ろうね。

それから、彼はお昼寝の態勢に入り、私は本来の目的の海の中へと入った。波がたっている海へ入ることは滅多にないので少し怖かったが、上半身だけ2ミリのウエット着用でも冷たく感じないほど水温は高かった。岩場が続き、潮だまりの場所にしか魚が集中しいなかったのと、波が強かったことに加え、初めての場所に少しビビってしまった私はすぐに引き返す。だが、ここでやめたら次はないかも?と思い直して、違う方向から沖へと進んでみることにした。すると、うまいこと穏やかに進むことができた。その先に待っていたのは珊瑚のお花畑。大きな大きなテーブルサンゴをはじめ、数々の珊瑚の団体さんがそこら中にひしめいているではないか。その殆どはすでに彩を失っていたが、カラフルな珊瑚を実際に見たことがある私は、コンピューターグラフィックスを使わずとも想像力というアナログのパワーでそれらに彩をつけることができる。

この場所を「秘密の花園」と呼ぶことにした。

暫く秘密の花園をウロウロ泳いでいると、見たことのない魚にも出会うことができた。そして、さらに大きな魚が・・・・・・。ま、まさかね。サメじゃないよね。一瞬そう思ったが、よく見るとウミガメだった。彼の方もきっと私をサメだと勘違いしたらしく、近づくとピュー――――っと物凄いスピードで逃げていく。

もう大満足で海から上がりこの感動を夫に伝えると、彼は彼でいいものを見ていたようだ。「押し寄せる波が岩場にぶつかって高く波しぶきをあげる瞬間に毎回虹が出るんだ」え?そんなことがあるの?と、指さす方を見ていると本当に薄く七色が現れるではないか。カメラを構えて暫く粘ったが七色は捉えられず、波しぶきだけゲット。

今回のわくわくツアーも花丸付きの100点満点だった。

ツイてるね、ノッてるね。