宿の客室は2階にあります。階段は吹き抜けになっています。そのお陰で解放感があり、階段の上り下りが苦手な私でも、それほど嫌ではなくなりました。そしてもっと階段が好きになるようにと大好きな写真集を飾っていました。上り下りの途中にちょっと一休みしてページをめくれるように・・・。一休みするほど長い階段ではないのですが・・・。
昨年の暮れに大きな飾り棚を自作したため、この写真集たちもお引越しをしました。ちょっとした気分転換です。宿に飾ってある本はどうぞご自由にお読みください。テラスにあるハンモックに揺られながら読むのもお勧めです。とっても優雅な時間を味わえて私も大好きなひと時です。
さて、今年も伊良部島マラソンが開催されます。このマラソンはごくごく短いコースから21.1キロまでバラエティーに富んでいますので誰でも気軽に参加できます。気が付くのが遅く、今年も申し込みを忘れてしまいました。来年こそ!!(毎年言っているような気がしますが・・・)
それでは、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。
朝食の一例です。
お天気がいい日は、朝食前に是非朝焼けの空を眺めてください。心の深呼吸ができますよ!!
夕食の一例です。
ポークランチョンミートの最大の特典は「景色」と「空気感」です。島に流れるゆっくりとした時間をどうぞお楽しみください。
お食事は宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。
料理担当は夫です。私が食べてみたかったので、イタリア料理のベッカフィーコの試作品を作ってもらいました。美味しかったですが、まだまだですね。メニュー入りするまでには苦戦しそうです。
1月だというのに暖かい日が続いています。私達の朝食タイムもテラスにて半袖で過ごしています。高校生に戻って(気分だけ)アイスココアを頂きます💛
静佳日記 ***********
わくわくツアーの続き。
ドライブの途中で見つけた冒険心を掻き立てられる小路を入る。
すると、「どうぞゆっくりと眺めてください」と言わんばかりのベンチがそこここに設けてある絶景の場所へと辿り着いた。曇り空でも清々しい。
ぽっかりと開いた穴の中を覗くと、ちょっとしたビーチになっていて、波がいい感じに出入りしている。
隣にできたビーチへ降りてみると、そこは沢山のシーガラスの宝庫だった。まるで宝島のよう。宝探しが大好きな私が夢中になるのは極めて当たり前のこと。新潟の佐渡島へ旅行した時に夢中になった「砂金拾い」を思い出していた。あの時は若かったので「金」に目がくらんでしまったが、今は「金欲」よりも「がらくた欲」。年齢と共に価値観も変わってくる。だからこそ年を取ることが楽しいのかもしれない。
思う存分宝探しを楽しんだ後、再び車に乗りこみ先へと進んだ。
いつも停める駐車場へ辿り着くと、今まで見たこともないほど沢山の車が停められていた。
な、な、なんだ?の答えはすぐに出た。海に浮かぶカラスの群れ。真冬のサーファーをユーミンがこう例えた意味が分かる。
カラスの群れの一人が海から上がって着替えているところに出くわした。ニコッと笑って手を振っている彼は、夫の後輩だった。
「この時期にこの風は珍しんだ」彼はそう言い、見るからに綺麗に崩れる波を指さした。この光景を見て、10代の頃「なんちゃってサーファー」だった私は、年甲斐もなくボードにまたぎたくなった。あの頃一番好きだったのはパドリングの時間。サーフィンは波に乗るのが目的だからそんな人はあまりいないとは思うが、大海原へ漕ぎ出していくことが、果てしなく大きな世界へ挑戦しているような気がして好きだった。
「サーファーの向こう側にイルカがいっぱいいるよ。」彼に教えてもらい、高い台の上に登って海を眺めた。台の下にはソフトバンク犬が休んでいる。
こんにちは。
暫く海を睨みつけたがイルカの気配は感じられず・・・。再び戻ってきた彼に「波がバシャバシャっとしたところを見るとイルカのひれが出ているのがわかるよ」と教えてもらい、イルカ(ひれだけだけれど)を見つけることができた。野生のイルカ(くどいようだけれどひれだけ)を見たのは生まれて初めてだった。
サーファーたちが連れてきているのか、駐車場でお留守番のワンちゃんはソフトバンク犬だけではなかった。空へと飛び立つ「飛行犬」もいる。
このワンちゃんは恐ろしく人懐っこくて、抱っこをせがまれた。
想像以上に軽い。
この瞬間から、私達は彼の飼い主の如く行動を共にする。というか、彼がどこへでもついてきた。
足場の悪い岩場を降りる時もドンドンついてくる。砂浜で貝殻を拾う時も彼は付き合った。
暫く遊んで、私達が帰る時はどうなっちゃうんだろう。車を追いかけてくるのではないだろうか?そんな心配をよそに、車に乗り込んだ瞬間彼は次の人の後を追いかけた。八方美人な犬だった。人間界でもこういう人はうまく世間を渡れるのだろう。可愛がられる術を身に着けている。
単純な私はこのワンちゃんとの出会いで犬を飼いたくなってしまった。
そして最後のビーチ。必ずと言っていいほど立ち寄る場所へ少し車を停めてその日のわくわくツアーは終了。
このツアーの途中で次なる探険ツアーを考案していた私は、次回の晴れの日が楽しみでしょうがなかった。