ポークランチョンミートの横の公園には大きな滑り台があります。サザエをモチーフにしているそうです。地元の少年たちは主に滑るより「登る」。てっぺんのまたてっぺんまで必ず登ります。何が楽しいのか・・・とにかく登るのが大好きです。
まるで地球を制覇したかのように、勝ち誇った凛々しい姿をよく見かけます。都会から来た旅行者の子供はそこまで登りません。大抵の親御さんが「あぶないからやめなさい」と言います。
先日、そんな旅行者のお子さんが珍しくてっぺんまで登る姿を見ました。
頼もしいです。
話は変わりますが、ダイビングのライセンスを取得するために遠方から遥々やって来たお客様。海の状態が良くなかった為予定通りの講習が受けられず、「取れなかったらまた宮古に来てください」と、はなっからショップの方に言われていたそうです。
ほぼほぼあきらめムードで元気も出ず・・・初めの潜りで具合も悪くなり・・・。
と、最悪なコンデションの中の最終日。「諦めないでください」と何度も何度も「マスククリーン」を練習させてくれたインストラクターさん。
お陰でまさかのライセンスを取得に成功!!
宿へ帰って来てそのことを一生懸命報告してくれた彼女の目からはどんどん涙があふれ出てきて・・・・・。思わず抱きしめていい子いい子したくなっちゃいました。
次回はダイバーさんとして宮古に潜りに来てくださいね。
お風呂での練習を忘れずに・・・。
さて、ポークランチョンミートの「海と空を眺めるダイニング HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」のお食事のご案内です。
朝食の一例です。
夕食の一例です。
宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。
宿の前の海に向けて造ったテラスのカウンターでお召し上がり頂くと、開けた空と移り変わっていく様々な色合いの海をお楽しみいただけます。
静佳日記 ********
少し前のことになる。忙しい時期に海へ遊びに行けるという「蜜の味」を知ってしまった私は、再び時間を作って出かけることにした。
多くの時間は取れないので宿から車で10分程で行ける「ゆいなビーチ」を目指した。勿論この名称は私達が勝手につけたもの。
ここで泳ぐのは随分と久し振り。付き合ってくれる夫に合わせて先にご飯を食べることにした。家の近くで買ったコンビニのお弁当は蕎麦とお稲荷さんのセット。他に食べたいものが見つからず、珍しく二人共同じものを選んだ。そして、家を出る前に夫がササッと作ってくれた唐揚げ。夫の中で唐揚げとお稲荷さんは世界最強コンビ。そのせいもあってこのお弁当を選んだ。
お蕎麦という認識ができるだけのただのお蕎麦でも、この景色が加わるとチト豪華になる。
この空と、
気温を一気に下げてくれる木陰と、
ゲゲゲの鬼太郎チックな樹。
そして真っ黒に日焼けした南国の男。
夫は持参したスピーカーを操り、音楽鑑賞。
私は海へ。
浅瀬から顔を浸けると、太陽の光が水中をドレスアップさせている。
得体の知れない海の落とし物は相変わらずだった。
そして貝。
それはそれで楽しいけれど、お魚は?どこ?
海から上がって夫に感想を述べる。「いつのまにか、ここ、魚が全然いなくなっているよ~」
海には一回も入らないくせに私の感想をいつも聞かされている為私よりも海に詳しくなった彼が言った。「もっと沖の方に行かないと魚はいないって、お前、いつも言ってたよ。」
あ、そうか。
すぐに二度目の入水。今度は沖へ沖へと進む。すると、彩を失ったエダ珊瑚の広場にお魚がいっぱい。
そして、可愛いクマノミちゃんを発見。
そしてここにも。
ここにも。
わおっ!!ここにも!!
そのエリアは『クマノミ集落』だった。
どれくらいの回数を潜って撮影にチャレンジしたかわからない。夢中になるとはこういう時に使う言葉だろう。
その後、海のベッドで休憩し、
最後は小魚たちのメリーゴーランドでクルクル廻る。
この時間を言葉で表現するのは難しい。とにかく一生続けたいと思える至福の時間。
帰り道、すっかり音楽に浸かった夫は、自分の音楽スピーカーを車のワイパーへ取り付けた。「いいアイディアだろ?」子供のような満面の笑みで自信たっぷりに車を滑らせる。
橋へ差し掛かる時に呟いた私の一言は、もうずっと前から彼の心の中でも呟いていたようだった。
「でも、車の中には聞こえないね」