3段構え。

ポークランチョンミートの中で一番私が想いを込めて造った場所は1階の共用スペースです。設計の時点では、半屋外のスペースがそのトップでした。一年中、どんな天候であれ、この場所で過ごしていただきたいと思っていました。なので、雨戸、ガラス戸だけにとどまらず、網戸まで特注で造ったんです。一年のうちの数日だけ飛んでくると聞いていたハネアリの侵入を防ぐためだけに・・・。ガラス戸と同様、全開できるので、普段は目に入りませんが、閉めるとこんな感じです。

ところが・・・・・です。

実際に今一番のお気に入りは外側のテラスです。この網戸を使用する日は殆どありません。たまには・・・・と思って広げてみました。

食事を召し上がっていただくのも、よほどお天気が悪くなければ外側のテラスになります。それはお客様も私達も同様です。

あまりお披露目の機会がないので、ちょっとだけご紹介しちゃいました~~。常連さんでもまだ見たことはないはずです。

ある朝、そんな外側のテラスで食事をしていると、

お隣の公園の滑り台に夫が何かを発見しました。

よくよく覗き込んで、「静佳の S  だ!!」と叫ぶ夫。

誰かの落書きですが、この文字のお陰でここも静佳の陣地になりました。

風が吹き、束ねた髪を直そうとすると、ゴムが切れそう。「もう取り換え時期ね」と呟くと、「じゃあ、スーパーで拾ってきてあげるよ」と夫。

夫曰く、スーパーの駐車場に落ちているらしいです。

そんな話はどうでもいいですが、皆さんも、網戸の必要ない外側のテラスで、海と空と風を感じながら朝食を召し上がってみませんか?

朝食の一例。

宿から眺められる様々な情景もお楽しみください。

静佳日記 **********

私のお気に入りのオムライスを食べさせてくれる食堂へ久し振りに出かけた。夏の間は観光客が大行列を作り、入ることすらできない。ここへ来ると必ずオムライスを注文する。

が、その日は息子さんが作ったようだった。

いつもと味が違う。料理は不思議なもので、どんなに同じレシピで作っても、作り手によって味は変わる。夏のあの行列を見ていていつも、「お父さん大変だよね~。腱鞘炎にならないかね?」と夫と心配していた。一人で厨房を切り盛りしていたからだ。それを考えると、そろそろ息子さんにバトンタッチも必要だろう。

食事の後、そのまま買い物へと進む。スーパーの駐車場で平和な光景を発見。

そんなところに置いて行かないで!!

もっと平和な光景。

どれだけあけっぴろげ~~~~!!!??

更に上級者となると、ドアの取っ手なんかいらない。

「助手席は開けられない車」

宮古の不思議な光景は、「こんな感じだよ」と話していると必ずその光景に出会える。その証拠に、朝、夫が「拾ってきてあげるよ」と話していた髪を束ねるゴムは、その日、どこのスーパーの駐車場でも確認することができた。