一人や二人の世界を楽しみたい、特別人と関わらない旅もあるでしょう。
その逆で、人との触れ合いを求める旅もあります。
旅の楽しみ方は人それぞれ。ポークランチョンミートはそれぞれの楽しみ方を尊重しています。
そして、たまたま居合わせた、年代も職業も住んでいるところも違う人たちが意気投合することもあります。これもまた、旅の摩訶不思議な魅力ですね。図ってできるものではないからです。それぞれの「性格」と「縁」が引き寄せるのでしょうか。
少し前になりますが、たった一晩で昔からの知り合いのように仲良くなってしまった人たちもいました。
翌朝にはお別れですが、この出逢いはきっと忘れられないものになるでしょうね。
いつかまた、どこかで・・・・・。
ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」は、宿泊の皆さんに朝食と夕食をご予約にてご提供しております。
朝食の一例。
夕食の一例。
宮古の海と空を愉しみながらテラスのカウンターでお召し上がりください。
静佳日記 **********
台風に壊された、すぐ目の前の船たち。
ボチボチと片付けが進む中、前の桟橋では子供たちの遊ぶ姿が戻って来た。
夕暮れ時にジャンプ台へと様変わりする桟橋。いつもの風景。
釣りをしたり、海に飛び込む子供たちの姿を見ていて何だかとても心が落ち着いた。
そして、日が落ちる。
テラスからこの光景を眺めていて、居ても立っても居られなくなった。
何か月も我慢していた「時間」を我慢できなくなった。
「いいなあ~」
そのつぶやきで全てを察した夫が「行ってきていいよ。宿は俺が見ているから」
その言葉が後押しになり、両手にカメラを掴んだ。
走り出そうとする私に声をかける夫。
「ビールを持っていきなよ」
どこまでも気が利いているぜ!!マイダーリン!!
お言葉に甘えた私は、もう心はスキップしながら久し振りのいつもの場所へ。
暗くなり始めた桟橋にはもう誰も残っていなかった。
夕日が沈んだ後空に放つだいだい色が、群青色に塗り替えられていくその様をゆっくりと眺める。
ビールのアルコール分が心と身体をリラックスさせる手助けをし、誰もいない解放感が更にそれに拍車をかける。
暫く空をじーっと見ていると、数秒ごとに星の数が増えていく。
それとは裏腹に、ビーチを振り返ると近代的な光が海を照らしている。
島を探せばもっといい場所もあるかもしれない。
でも、私にとってここは世界一素敵な場所。何ものにも代えがたい「いい時間」を過ごせる大切な場所。
そして、その日の夜遅くにもう一度桟橋へ出てみると、満天の星空と天の川が私を迎えてくれた。
この日の夜。特に必要ではないけれど、必要な時間。特に意味がないけれど意味のある時間。そんな時間を過ごすために私はこの島へ来たのだということを思い出した。