お仕事で宮古島入りする方は結構多いです。
会社のお金で宮古に来れるなんて・・・・なんてラッキーなんでしょう!!
と、思いきや、皆さん本当に仕事だけで帰る人が殆どです。
ところが、今回の男性は違います。
趣味の釣り道具をしっかり持って来ていて、前夜接待呑みで遅くなったにもかかわらず翌朝の早朝から宿の前の桟橋で釣り三昧。
朝食を食べに戻って来て、またまた釣り三昧。
結局チェックアウトの時間まで釣りを楽しんでおられました。
この方の出張は本当にラッキーですね。会社に感謝しましょう。
次回はプライベートでも是非、船釣りを楽しみにいらしてくださいね。
ポークランチョンミートの「海が見えるレストラン HELL’S KITCHEN(ヘルズキッチン)」の朝食の一例です。連泊の方は毎日メニューが変わります。お楽しみに!!(夕食も同様です)
空と海を眺めながら、テラスのカウンターでお召し上がりください。海風が心地よく吹き抜けます。
宿から眺める空は一日中、一年中、飽きるということ知りません。
静佳日記 **************
おーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!
とひとしきり叫んだ後に、その雄たけびの根源であるビーチのそばに車を止めた。
荷物を下ろしていると、
「危ないかもしれないな」
夫がつぶやいた。
全然危なくないよ。なんで?
そう思っていると、「このハチは〇〇だ。きっと。なんでこんなに沢山飛んでいるんだろう・・・静佳!!車の中に戻れ!!」
最前線部隊の司令官のようなキッパリとした命令に、そのハチがただものではないと察知して、すぐさま車に乗った。
司令官殿は暫くそのハチを観察したのちに「違うようだな。降りて大丈夫だ」
そう言われても、一度怯えてしまったのでそのハチの中を通って歩くのは少し怖かった。
小学生の頃から草むらの中でオトーリ(宮古独特の泡盛の回し飲み)を回していた夫は、危険な生き物と、食べられる生き物に関しては意外と詳しい。体験から学ぶことは忘れない。
海で遊べば拾った空き缶の中で貝を茹でて食べ、港に行けばコンテナの中のお菓子を食べ、砂山ビーチまで足を延ばせば近所の鶏を焼いてつまみにした。
良い子は決して真似をしてはいけないが、そんなサバイバルな生活が15歳の彼に「東京へ一人で出ても生きていける」と、妙な自信を持たせたに違いない。
そして、単身で東京へ向かった彼はのちに「汚い海」に驚くことになる。更に、数年後に「美しい静佳」に出会いこれまた驚いた。
話はそれてしまったが、再び美しい彼らの海へと戻って来た夫。一度でも島から外へ出た人間は、当たり前だったその「美しさ」を認識せざるを得ないようだ。
夫はキャンプ用の椅子で昼寝をし、私はシュノーケルを装着した。
私がここを好きな理由は、人がいないことと海の中が「メルヘンランド」だから。
一度海から上がって一息つく。家の近くの商店で買ったお弁当は、それくらいしか選択肢がなかった「かつ丼」。だけれども、一般的な「かつ丼」の認識をもって食してはいけない。
私がこれを人に伝えるとしたら、「ソースカツと何故かゴーヤとソーセージの炒め物がのっかったどんぶり飯」
「気持ちがいいね~~」という言葉を繰り返し、目の前の空を仰ぎながら二人で半分ずつ食べた。
そして、再び海の中へ。
魚の赤ちゃんが至る所で遊んでいる。
にらめっこするのは大人の魚。
そーーーーーっと近づいたため、シャコ貝が口を閉ざすのを忘れてしまった。
バカデカい「ナマコ」を発見。私のふくらはぎ部分位あった。
海藻のように、縦にゆらゆらしている魚。この習性が面白い。カモフラージュのつもりなのだろうか。
あまりの楽しさに、持参した雑誌を読む時間は無くなってしまった。
帰り際に夫から聞いた話。
後から遊びに来た2歳位の女の子が水着に着替えようとして裸になると、「危ない人がいるかもしれないから、ダメよ!!」と母親がタオルで隠したそうだ。
辺り一面見渡してもビーチには本を読む夫のみ。
「危ない人」と認識された夫。
まあ、別の意味で「危ない人」だけれどねっ!!