こんにちは。宮古島の「海の前の宿 ポークランチョンミート(PLM)」です。
東京で営んでいた総合酒食所の頃のお客様が遊びに来て下さるという連絡を頂き、「美味しいお店に呑みに連れて行ってください~~」というのでさあ!!大変!!
宮古で漠然と「美味しいお店」となると、思いつくところがありません。しかも禁煙のお店もダメな人なので更に狭まれます。そこで、新しくできたお店に下見に行くことにしました。
ところが何と行ってみたら「店内禁煙」。入店前に却下です。散々探して別のお店に入ってみました。
何を血迷ったか、ポーク玉子を最初に注文して家族から超ブーイングを受けた息子。最も家で食べれる代表格のメニューだから・・・。
宮古は居酒屋さんがとにかく多いです。どこを選ぶのか、本当に悩みどころですよね?そろそろ、予約をしないとどこも入れない時期がやってきます。我が家も間もなく夏眠の季節です。夜は自宅のHELL’S KICHENで呑むことにします。
ポークランチョンミートの「青空レストラン HELL’S KITCHEN(へルズキッチン)」の朝食の一例です。宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。連泊の方は毎日メニューが変わります。宿泊予約時にお申し込みください。夕食も同様です。
マンハッタンクラムチャウダー。
雄大な空と、穏やかな海を眺めながらお召し上がりください。
宿の周りの景色のほんの一部をご紹介しましょう~~!!
静佳日記 **********
旧暦の16日祭がそろそろやって来る。宮古ではこれは大事な行事の一つだ。早くお墓のお掃除をしないと夜も眠れない宮古のおばあ「ひでちゃん」のために、いざ出陣!!したあるお天気の日。
少し離れた田舎の方にあるお墓に行ったのは1年振りだった。たったの1年で森と化したお墓の周りを夫とひでちゃんと3人で開拓を始めた。掃除と言うよりまさに開拓だ。まずは草むしりから始めるが、ひでちゃんは昔から草むしりにはチトうるさい。雑草は根っこから除かないとすぐ生えるからという理由で、人には絶対にやらせない。案の定、私が抜こうとすると「静佳さんはやらんでいいよ~」・・。
ひでちゃんも頑固だが、私もひるまない。「静佳に教えないで、お義母さんが死んだ後は誰がやるかよ~~!!」と説得すると、ひでちゃんは「だからよ~~」と言って笑った。宮古の人はなんでも「だからよ~」で済ます癖がある。
ひでちゃんの目を盗みながら、こそこそと雑草を抜き、夫は生い茂った樹々をノコギリで薙ぎ倒していった。倒された樹々を女2人で「おりゃ~~~~!!」と叫びながら所定の場所へ放り投げる。
大変だけれど、結構楽しかった。
その昔、夢を抱いてブラジルに移り住んだ沖縄の人々の話を聞いたことがある。まずは荒れた土地を開拓することから始めたそうだが、こんな作業を延々とこなした当時の人々の根性は半端ない!!と思った。たったこれだけの「森」でもヘトヘトになったのに・・・。
途中、カブトムシの幼虫を見つけて食べようとした夫に「うぎゃあ~~!!」と叫ぶその母親。
そんなこんなで、午後にはようやく道路の端っこが見えるようになり、開拓は終了~~。
ひでちゃんは「これで安心して眠れる~~」と喜んだ。最後に生っていたパパイヤを収穫してもっと喜んだ。
パパイヤ天国に・・・
満面の笑み。
私はと言うと、この頃からもうすでに頭の中はビールで埋まっていた。
コンビニでお弁当を買って帰り、我が家のテラスで「お疲れちゃ~~ん!!」
体を使って働いた後のビールは世界一美味しい。そして、その後のウトウトは最強に気持ちが良かった。
また、来年も頑張ろう。