Daily Archives: 2016年10月15日

宮古での出会い 其の三

こんにちは。宮古島の「海の前の宿 ポークランチョンミート(PLM)」です。

足立君とほぼ同じ時間を共有してきたMEGAちゃん。賀来千香子になったり、女川ちゃんになったり、忙しかったけど彼女は逆に夫に名前を付けました。

宿を始める頃に「お客さんになんて呼んでもらおうか~」と夫婦でよく会議をしていましたが、私はどこに行っても「静佳」としか呼ばれないのでいとも簡単。問題は夫の方です。彦次って結構難しい名前でしょ?

夫は自己紹介の時「上地(うえち)と書いて、じょうじ(ジョージ)と読みます。」と昔から言っていました。でも、ジョージはないだろうなあ~~。じゃあ、なんて?

結局決まらないまま宿がスタート。最初の頃のお客さんは夫が思い付きで言った「CEO」と今でも呼びます。

そして、MEGAちゃんは来る前から夫の呼び名を決めていたそうです。(初めてのことだわ~~ワクワク)

その名も「彦にゃん」

暫の間夫はキャラクターものになっていました。

そして、最後の夜。MEGAちゃんはお土産を買いに行きました。なんと、宮古にいる私達にまでお土産を買って来てくれたんです!!ハブドリンクとレイ。ありがとうございます。

思わずハワイで撮った写真と同じポーズで!!

01ed15e598d969316896f89a7f8ad2e87ccab1d301

若いおなごにデレデレの夫。

016c268bcb2ee88540e8cc47230bfdf92d2962f451

被り物を被らせたら、たけしか俺かだろっ!!と豪語する夫。

01ca15e29d15940e5bebc4d2d471fd9ad0ae64d8b6

楽しい時間があればあるほど別れは辛くなります。

チェックアウトの時。MEGAちゃんの涙につられてしまいました。この時は知り会ってたったの数日なのに、もう何年も前からのお友達のように感じました。

最後はお得意のアメリカの家族写真で〆ましょう~~。

01d65c0268b62c65b86aedc1afacedf6767b1c0b65

01dd6181723f666113c00182404cbc53f4f688595f

ハートは親愛の印。

01b63ff5c8bfb982e3442701e09d496e291cd546da

また、会える日を楽しみにしています。

014910ce225e07745917bb35d8fb6d23ec0a774e3e

「宿」というところは、その時に泊られたお客様が創りあげるものだと思っています。足立君は今回もお客様に恵まれ、楽しい時間を過ごされたと確信しています。

ポークランチョンミートの「夕焼けレストラン HELL’S KITCHEN(へルズキッチン)」の夕食の一例です。宿泊者限定・完全予約制・完全お任せメニューです。その日のテーマで何品かお出ししています。連泊の方は毎日メニューが変わります。

宿泊予約時にお申し込みください。

01654058f8f705910271d1d9d76fcfa893b5178f020124ac22e4c6ee0840056877a049cea6047b3c695b01b876a0017cbc99d064cded44f3c7d0dad9e3bdbe0149131bdbf08f364bc1dfcaaa679074878c40f24e01cf5d335b74ed2187612ad1b1d9eb2cad277c93eb01e4867072b9a25af9afe54f20fdc7497ed8c23496_00001

最後の1枚はミートローフ。COOLSと書いてあるそうです。宮古の男の間では、夫の年代はロックンロールが流行ったらしいです。

我が家のお昼ご飯は喫茶店風に・・・。

01e50c07f4d368a8df73bdaa5ddf7d7f1c819aa539

夜はお好み焼きをしました。

01413dafa0e9ce7b042272ffc5101463628b67b36fdscn4119

そしてラッキーなことに、島の後輩君が那覇のお土産を持って来てくれました。

01d4330ed84425ecb9fdee4a7e178f0395e703748f息子と二人で奪い合い、2日でなくなりました。

静佳日記 *******

客室の改装とリフレッシュという名のもとに、夏の間中働き過ぎたアリさんチームはズル休みを計画した。何か理由をつけないと休めない典型的な昭和の働き者日本人夫婦。

待ちに待った連休。連休と言ってもチェックアウト及びチェックインのお客さんがいるので、実質のお休みは1日限り。

たったの24時間しかないのに、ヨーロッパのバカンスほどの休日のメニューを考え(考えるのは自由)、指折り数えて待った。

その前日。あろうことか前日。休みが終ってからにすればいいのに「前日」だった。夫が爆発したのは・・・。本来はキリギリスだったのに、いつの間にかアリさんに仕立て上げられた夫は、働き過ぎたせいか、不満を火炎放射器の如く私に噴射した。数時間夫の機関銃ダメ出しを食らい、さすがの鉄の女も撃沈。

そのお蔭で、楽しみに満ち溢れていた私達の連休は、「しかと」の大我慢大会となった。

風邪は誰かにうつすと治りが早いと言うが、夫から飲みこんだ「文句」は誰かに吐き出さなければ溜まってしまう。まずは身近にいる家族だろう。いたいた近くに丁度いい奴が・・。ところが「ねえ!聞いてくれる?」と切り出した途端、ゲームに夢中の「でくの棒」じゃなくて「長男坊」は「しっ!話しかけないで!」とシャットアウト!!

チッ!!育ててやったのにこの恩知らずが!!頭の中で負の連鎖が止まらない。

こういう時、世渡り上手なのは次男坊。うちの場合は次男は女だけれどね。

娘からのタイミングのいい電話が鳴った。いつの間にか聞き上手になった娘に火炎放射を消火してもらい、残るは意地だけ。

無言のまま部屋の改装を行い、伝達は口は使わずに筆記。という時間が流れた。

大抵の場合、口を聞かないことに堪えられなくなるのは夫の方。今回もそうだった。夕方、桟橋の読書から戻る途中で、いつの間にかイカ釣りに出ていた夫が声をかけてきた。

「飲みに行くか?」

永年連れ添った夫の、適切な終戦宣言だった。

お蔭でポークランチョンミートは「不仲の宿」と看板を変えないで済むことになった。