こんにちは。宮古島の 海宿 ポークランチョンミート(PLM)です。
一人旅のゲストさん。もう、何回も宮古島にはいらしているそうですが、初めて八重干瀬へシュノーケリングへ行かれました。やっぱり、宮古島へ来たら、日本が誇れる素晴らしい海の中を是非、その目で見て欲しいと思います。
早起きしての、海からあがる朝日もいいタイミングでしたね。
お土産をありがとうございました。また、8月にお待ちしています。
ポークランチョンミートの「海風レストランHELL’S KITCHEN」の朝食の一例。
PLMの唯一の従業員。朝食後のお掃除部隊です。パンの日は、特に張り切って働きます。
友達に珍しい色のかぼちゃを頂きました。「かぼちゃはあげるけど、種は頂戴ね」
だそうです。沢山増やして、また、お願いします。
静佳日記 *******
知り合いに頼まれ、お付き合いで船舶免許を取ることになった。
「簡単だから。適当に取れるよ」
わかっていたハズなのに、そんな宮古人の安易な言葉を、またまたまたまた、うのみにしてしまった学習能力のない私。
「今日は、勉強する日を打ち合わせに行ってね~」
そう言われて、会場に向かうと、もうすでに4時間のお勉強が始まった。
「どこが、簡単なんだ~~!!どこが、適当なんだ~~!!」
机の上に並んだ、恐ろしく難しい6冊もの教科書を眺めながら、頭の中では「免許詐欺」と言う言葉が浮かんでいた。
まあ、考えてみれば、船と言えども免許は免許。そんなに簡単に取れるわけがないだろう。
連日、脳みそが解けて出てきそうな授業を聞き、宿題までいっぱい出されて、「学生の頃はなんでこれに耐えられたのだろう」と、昔の自分を褒めてあげた。
それでも、唯一の救いは、先生が宮古の人だということ。
お勉強は難しいけれども、言うことがやっぱり宮古。
真面目に怖い顔で冗談を言う。
「先生!トイレに行ってもいいですか?」と生徒が言うと、
「別に、行かなくてもいいよ~」と答える。
イトウさんのことは、最後までサイトウさんと呼び、(「イトウです」というイトウさんの言葉は最後まで無視)
フィリピンの女性のことは、金髪だからか、「マリア」と呼んだ。(勿論、彼女はマリアではない)
なまっていないつもりの彼は、「A」のことを「あ」と読み、「正横」のことを「せいようと読みます!!」と繰り返す。同じく宮古人の夫は、何の疑いもなく、教科書に「せいよう」と記入していた。
「この中から正しい文章を選びなさい」という、4者択一の本試験の例題を勉強する時は、こう伝授した。
「だいたい、長い文章の問題は〇。短い文章は✖だよ~。沢山読んでから✖だったら可哀想でしょう~?」
海図の練習の時は、手こずっている年配のおじさんの隣の人を叱った。
「おい!しぇいねん(青年)!!なんでその人に教えないか~~」
それからというもの、近くの若者はみんなでおじさんの周りを囲み、優しく指導した。
このおじさんも生粋の宮古人で、飛行機の免許を持っている。しかも自分の飛行機も所有。
何故、飛行機の前に船の免許を取らなかったのか。
そんな、ある意味ゆる~い授業のなか、実施試験も並行して行われた。
まずはジェット。
相変わらず、言わずにいられない先生は、「サンダルは脱いで乗ってもいいですか?」という問いに、「ズボンも脱いでもいいよ~」と言っていた。
体格のいい男性が乗り込もうとすると、真顔で質問。「あんたは何キロあるか~?」「84キロです」
「あがぃ~!80キロ以上は割増料金だよ~」
そして、その瞬間から彼は「ヘビー級」と呼ばれていた。
ジェットの実技試験は簡単に合格。そして、先日、船の実技に挑んだ。
いつもは、宿のテラスから船を見送っていた私が、宿を見ながら操縦している。
なんとも楽しい時間だった。
勿論、実技は1発合格。先生に「上手だね~」と褒められ、調子に乗っている。
もう間もなく、学科試験。
これが終ると沖縄本島に帰っていく先生に、生徒の一人が言った。
「淋しくなりますね~」
笑顔で先生が答える。
「なんでよ~?あんたたちの顔を見ているより、奥さんの顔を見ている方がいいのにな」